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ギターの指板について

どうやらギター初心者の9割は早々に挫折をして諦めるそう。

僕は中学2年生の頃にギターを始めたんですが、当時の音楽の定期テストは25点。

四分音符ってなんですか?
というのは全く大袈裟な話ではなく、そんな初歩の初歩も分からぬまま、

加えて超飽き性で継続性のない自分が1割の方に入って生き残ってるというのもなんだか不思議な話で。

人生って何がハマるか分からないものですね。




さて、タイトルの指板(しばん)とは何か。

これのことです↓

左手指で押さえるところにはっつけられた板状の木材のことです。

超大きくは2つに分かれます。

上の写真でいうと
黒い方がローズウッド指板
白い方がメイプル指板

とそれぞれ呼ばれます。

これエレキギターを弾く人ならどっちが好みかこだわりのある人が多いと思いますが、もちろん僕なりにもこだわりがあります。


厳密に言うと、ローズウッドとメイプルで音の違いはあるんですが、個人的にはそんなことより弾きやすさに影響してくる感じがしてます。

だからと言って
自分は絶対メイプルのみじゃあああ!
という訳でもありません。


例えば、僕の大好きなレスポール。

これは選択の余地なく
ローズウッド指板です。

レスポールにはローズウッド
例外を除き、そう決まってます。

(ちなみにローズウッドは最近枯渇してきてるらしくパーフェローという代替木材がFenderの低価格機種などでは採用されてるのをよく見ます)

(さすがにレスポールがパーフェローになったら嫌やな。笑)

話を戻して
レスポールみたいにローズウッドかメイプルか選択の余地がないギターは良いんです。

問題は選択の余地があるギター。
例えば、ストラトやテレキャス系。

これはなかなか好みが分かれると思います。

結論から言うと
僕はストラト、テレキャス系はローズウッド指板派です。

ストラトを弾いてもローズウッドの方が抵抗なく弾ける事が多いのです。


なのにテクニカル系のギターは
メイプル指板が良い派です。


理由は何となく分かってるんですが
ギターの指版にはR(ラジアス)ってのがあって。

これは拾い画ですが、
指板がカーブしてるのが分かるでしょうか。
湾曲してる感じ。

そしてこのカーブの加減はギターの種類によって違います。

ストラトだと昔のヴィンテージ系のもので、一番カーブのきつい7.5インチ。

最近のモダンスペックのストラトは9.5インチのものも多いです。

先日買ったジェフ・ベックモデルのストラトは9.5インチです。

で、このカーブがきついと、特に7.5インチとかになると個人的にはめちゃくちゃ弾きにくいです。

これが9.5インチになるとそんなに気にならなくなってきます。

そして僕がストラトならローズウッドを選ぶ理由。

ローズウッド指板になると僕の嫌いなカーブが視覚的に感じにくくなります。

逆にメイプル指板のストラトはカーブしまくってるのが弾いてて見えまくります。

カーブがキツイとチョーキングなどがしにくくなるので、露骨に湾曲してるのが見えてしまうとちょっと気持ち的にビビってしまうんです。

ローズウッドだと湾曲してるのが分かりにくいので、結構思い切って弾けます。


じゃあ逆にテクニカル系のギターは
なぜメイプルでも大丈夫なのか。

それはテクニカル系のギターは速弾きがしやすいように、ほとんど湾曲してないからです。

おそらくこのギターもハイポジション側はほとんど湾曲を感じない16インチとかだと思います。

となると、メイプル指板を選んでも全く影響ない訳で。

しかもローズウッドよりメイプルの方が立ち上がりの速いシャキッとした音が出るので、テクニカル系のギターにはメイプルを選びたくなります。


そんな風にですね、
精神的に感じる弾きやすさ、弾きづらさから
僕はローズウッド指板とメイプル指板をギターによってこだわるようにしています。


あと何で僕が平たい指板を好むかというと
やっぱりレスポールに慣れてるからですね。

レスポールは12インチなんですが、弾いてる感じはほぼ平坦に感じます。

そこが湾曲を嫌う大きな要因ですね。

なので7.5インチのストラトは例えそれがどれだけカッコよくて音の良いギターであっても絶対に買うことはないと思います。

個人的にギターを買う時の優先順位は弾きやすさ、見た目、サウンドです。

一番最初の挫折云々の話に戻りますが
弾きやすさこそ、ギターをストレスなく楽しく長く続けるための大きな要素になると思います。

まあ見た目も超超超大事ですけどねええええ。


なんでこんな記事を書いたかというと
今日のギターマガジンの記事でエリック・クラプトンのこんな言葉を見つけたからです。

ギターマガジンより抜粋


「ギターの神様」との異名をもつクラプトンですら、この指板は受け付けないってのがあるんやと思って。僕とは逆の好みですが。

しかもサウンド的な話ではなく、プレイアビリティ的な話だったのが余計に意外で。

クラプトンもクリーム期はレスポールやファイアバードなど、Gibsonのギターがメインの人だったので。

あれ、何か自分の感じてることと似てるやんと嬉しくなっちゃって。


では、そんな神様ことエリック・クラプトンの超素敵なアルバムを紹介しておやすみします〜!

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