日記5

ぼくは大人に憧れない子であった

かっこいい大人はいるよ

だけどそれは大人がかっこいいんじゃなくて、
その人がかっこいいんだってこと
ぼくはわかっていたんだろう

早く大人になりたいなんて思ったことなかった
大人にはなれそうもないなと恐れ震えていた


子どもはしてはいけなくて
大人はしてもいいことがある

子どもの前でそれをしている大人を見て、
ぼくはまったく憧れなかった

煙草を吸う大人、
カッコよくないですよね

お酒を飲む大人、
カッコよくないですよね

かっこいい人が煙草を吸えばかっこいいですよ
かっこいい人がお酒飲んでたらかっこいいですよ
かっこいい人がやれば確かにかっこいいですけど

大人になったら許される
大人の嗜みなんて、
別にそれ自体は特別かっこいいものというわけではない

煙草を吸えるということ
お酒を飲めるということ
お金を稼げるということ
大人になったということ、それは別にかっこいいことではない

人から憧れられるようなかっこよさがある人は
子どもも大人も関係ない
独立した自分を持ち人間的に自立している人だ


ぼくも
早くかっこいい大人になって
お金の心配なんてしなくていいような好循環を生み出して
嗜む程度にお酒も飲んで
寝る時はいつも君のとなりで眠りたい


2023.11.28

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。