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どちらの後悔が少ないかで選ぶ未来

人生で1番の選択を迫られている。


事の発端は数日前。


仕事とは別に趣味の延長線上から、学校に通い、資格もとり、なんだったら有名な大会で入賞するくらいどっぷり浸かっていることがある。

そしてその楽しさを教えてくれた
尊敬という言葉では片付けられないくらい感謝している、先生からとあるLINEがきた。


「いきなりだけど、おしごとの話で相談があります!」

それが数日前だ。

その時思い浮かんだのは、大会関係で単発の講師をやってほしいとかいう内容だと思っていて
実に浮かれていた。

死ぬほど練習した先には、こんな感じの未来もあるんだ。繋がっているんだと。
浮かれて妹や友人にも報告してみたり。


その連絡から1日経って、スクールに向かいいつもの様に授業を受ける。


その後、スクールのどこかの席で講師の話をされると思っていたら、空気が変わった。

スタッフルームで話そうと。

一瞬頭が真っ白になって、トイレに逃げてしまった。
これは想像していた未来ではないぞ。スタッフルームで話す内容ってなんだ。

頭の中に秒速単位で様々な憶測が流れてきた。想像もしていないことが秒速単位で攻めてきたから、脳内パニック状態。

これがこの時の正しい表現だと思う。


深呼吸して意を決してスタッフルームへ。


秒速単位での憶測の中の1つがドンピシャだった。


「うちで働かないか」


聞けば数日前に1人の店長クラスのスタッフさんが独立のため、4月いっぱいで退職するとこのと。
そしてスタッフが足りなくなるから補充したい。最初に浮かんだのが私だと言うのだ。

信じられなかった。

どうして私なんだろう

そればかりが頭に浮かんだ。


それと同時にふと5か月前の記憶が蘇る。

某街が好きで月に1度訪れていたカフェ&ゲストハウスがある。
そこに集まる人はもちろん、スタッフさんや街の人達に惹かれ、気付いていたら毎月足を運ぶようになっていた場所だ。

何ヶ月か通った時にオーナーの女性から

「うちで働かないか」と打診が。


その時もなんでわたしなのかが分からずに、夜な夜なオーナーと話していた。


そして今回。

正直カフェは1度だけ体験させてもらったのと、ゲストハウスは勤務経験があったので
わたしにはあまり向かないなで終わったのだ。

旅人としてまた来よう。オーナーが困っていたらその時は宿代も稼げるし仕事を手伝おうとそう簡単に決心できた。


だが、今回の案件は違う。

憧れていた職業で、憧れの人の元でスカウトを受けたのだ。
何人も候補がいる中、選んでくれたのだ。

この話が来る1年前くらいに1度は脱サラしてこの職業に就くか迷ったこともある。

その時は離職率も高いし、女の世界、職場が合わなかったらきっと路頭に迷うだろうとそう考え、断念。


入社して6年目の会社で生きようと決めていた。そしてその空き時間で、やればいいと決めていた。

しかし、今回の話は別だ。

知っている場所で知っている人達と仕事が出来る安心感と、将来教えることも視野に入れていたため、スクール運営も学ばせてくれる環境。
最高の環境なのだ。


これを逃したらこんなチャンスは二度と来ない。

答えを出すのは3月末。約1ヶ月ちょっとのリミットだ。

安易な気持ちが、数分にして人生の岐路に立たされている。

悩んでも悩んでも答えは出ない。


話は少し変わるが、悩んでいる理由をまとめる。

わたしの現職はエンジニアだ。
文系からエンジニアになった異色の経歴だと思う。

入社してもうすぐ7年目になる。
年間休日は120日以上、有給年間20日もほぼフル消化できる。
給料はそこそこだが、ボーナスはきちんと出る。
少し景気も悪いこともあり、残業は月10~15時間程度。半年はほぼ残業0時間。

待遇を見れば本当に恵まれている会社だ。ホワイト企業だと思う。

スクールに通い始めた理由は、会社を辞めるきっかけがほしかったから。
独立して働こうと思っていたから。
それが2017年のこと。

きっと1年前までの自分だったら即決だった。「いきます、会社辞めます」の軽い返事だったと思う。


でもそうじゃない、悩む理由が出来てしまった。


うまい例えが出来ないかもしれないが、


長年付き合っている彼氏は、まぁいい所あるし、嫌なところも多いけど
そこは妥協して受け入れよう。向き合おう。

と思った矢先に憧れと大好きの感情を隠して接していた人に猛アプローチされた。
そんな感覚なのだ。

何が言いたいかと言うと、この1年現職で働いている自分を受け入れる作業をしてきたのだ。
この仕事をやっている自分はまぁ好きだし、理不尽なこともあるけど目を瞑ろう。
こういう会社の考え方なんだよな。でもまぁそれなりに楽しいし、折り合いをつけよう。
安定した生活ができているのも事実だし。

2LDKに一人暮らし、奨学金も返せて、車も1台所有している。
趣味にもある程度お金を仕えて、貯金もある程度できる。

そんな生活もできているし、ある程度やりがいはあると思えるようになったし、これが1番の安牌だと。

この1年をかけてそう認めてきたのだ。

「妥協」して理不尽を受け入れる体制を作り上げて、仕事をしていたのだ。

そんな考えを作り上げたのに、憧れだった人と職業が私のことを口説いてくれた。
ナンパとか軽い人じゃなくて、好きが本気ではわたしを口説いてきた。
付き合おうとかじゃなく、結婚しようの方で。

だが、1年前のわたしとは違って「いきます、会社辞めます」と即決できないのだ。

「受け入れる作業」をしてしまったわたしは簡単にはいと言えない。


では、なぜ躊躇うことがあるのか。

そこはやはり待遇面。

憧れの方は入社3ヶ月はアルバイト勤務。
そのあとは正社員になれるが、今の給料からはかなり落ちる。
休みも週休2日になる。

生活の質は完全に落ちる。

そこに悩んでいる自分もいる。

やりたいことを取るか安定を取るか。


でもひとつ思うことは

きっとどっちを選んでも後悔すると思う。

どの選択にもあの時こうだったら、どんな未来だったんだろう。
あの時にこうしてたらと、選ばなかった未来を想像することは必ず来る。

それは選ばなくてよかったとはならないと思う。

だから後悔が少ない方を選ばなくては行けない。
この先どうなるかわからない未来の「後悔」を考えて、選ばなくては行けない。


誰かに相談しても最後に決めるのは自分。
だけどこの1ヶ月ちょっと色々な人の声を聞いてみたいと思う。
助けてください皆さん。


28年間一大決心から逃げてきたのだから、そんなに簡単なことではない。

決めなくてはいけない。
自分が何になりたいか考えなくてはいけない。
悩んでも悩んでも正解なんてわからない。
どうしていいかも分からない。
時間はすぎていくばかりだ。



でも最後に決めるのはやっぱり自分だ。

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