テオドール・アドルノ

ナチスに協力した一般人の心理的傾向を研究、
権威主義的パーソナリティについて解明

近代文明と現代管理社会への根本的批判
マックス・ホルクハイマーとの共著「啓蒙の弁証法」にて
ヒトラーのファシズムのみならず、「リベラル」な大衆社会を達成しつつあったアメリカをも批判

人間を自然の暴力から連れ出す一歩ごとに、人間に対する体制の暴力が増大してくるという状況の不条理さは、理性的社会の理性を、陳腐なものにすぎないとして告発する。(徳永恂訳『啓蒙の弁証法 哲学的断想』岩波書店、P82
知性の目印は、「手探りする眼」がついているカタツムリの触覚である。メフィストフェレスを信用してよければ、カタツムリはそれで匂いも嗅ぐのだ(ホルクハイマー、アドルノ『啓蒙の弁証法 哲学的断想』岩波書店、P527)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?