「極黒のブリュンヒルデ」構成読み解きメモ《岡本倫》
橘佳奈の「未来の死を予知」の能力は「人間失格」→「豊饒の海」系列の焼き直し
展望台下の家はガスが止まっており、薪(世界樹)を割って使う
焼けるのはヴァルハラ城≒本多の別莊の炎上か
鎮死剤が無くては魔女は亡くなってしまうor魔法を使うと記憶を失う…指輪≒黒子の呪い
「ヘクセンヤクト」なる組織…「ニーベルングの指環」の地底人か
主人公の天体望遠鏡は安永透の名残り
クロネコは黒羽寧子として擬似的に生まれ変わる…「豊饒の海」の輪廻転生
小鳥の「自分と相手の位置を入れ替える」能力はミーメの隠れ頭巾→ジン・ジャン
「豊饒の海」:門跡である聡子が清顕との過去を否定。
「極黒のブリュンヒルデ」:クロネコは記憶を消費して「魔法」を使うのため、本気出しすぎて両思いである主人公を忘れる。
「魔法」を使うたび、記憶を消費…唯識論の阿頼耶識『恒に転ずること暴流(ぼる)の如し』
魔法使いになるには手術を受ける必要…「ファウスト」の契約か
手術を受けた者は薬を定期的に飲まないと生きられない…「指環」の呪い。薬は聖書の「命の実」?
黒羽のお人好し属性は、ブリュンヒルデの影響
他者の愛を見届けた後、自分自身の恋心と向き合っていく
黒羽、橘佳奈とカズミの間に交わされる鎮死剤をめぐる交渉
経済のニュアンスあり。後にカズミが「ビジネスや」と言っている
沙織の時間を操作する能力は「ファウスト」から
アニメ版3話の背中を真っ二つに切られる予言…ジークフリートの要素?
鷹鳥小鳥のクローンは(良太たちとの)記憶がない…ジン・ジャン姉に対応
二人の小鳥(ヴォータンのカラス)が亡くなることで世界は存続される
ラスボスのロキはヴァルキュリア(ブリュンヒルデ)の捕食、つまり自己犠牲によって完全体になる
神祇官は「ロキと人間を融合させて新しい人類を作ろうとしていた」…人類補完計画に相当
「本来のロキは減った腹を満たすためだけの化け物でしかない」
人間は尽く捕食される。この暴食設定は「人間失格」から。
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