オーギュスト・コント

サン=シモンに影響を受ける

ソシオロジーという言葉を初めて使う

『実証哲学講義』(1830-1842)

諸科学の性格を総括、そのヒエラルキーを体系化、独自の科学哲学を開いていく
「科学分類の方法」を用いて、諸科学の体系化を進める
学問の体系を数学から発展して物理学、化学、生物学を経て、抽象から具体へと発展する、概念から自然を経て人間へと到達するものとして構築
最終的には人間社会を対象とする学問、社会学(総合社会学)に到達するという科学的精神の発展の見取り図を描く

アナロジー

あるがままの社会を見つめるべきだと主張
社会にも、自然法則に匹敵する法則性があるはずで、それを認識し、科学的に研究することこそ、社会科学の任務である

当時の人々の平均的な考え方は、
社会をアナロジー(類比)によって捉える
社会という、独自の運動法則を備えた全体を、
一種の有機体と考えられないか

十九世紀は社会有機体説の時代…
当時は進化論が圧倒的な勢力をふるった為、多くの人々に受け入れられた

社会全体がどういう風に動いているかを、要素から説明するロジックに欠けている為、少しずつ下火に

方法論的集団主義

ジョン・スチュアート・ミル:方法論的個人主義・人間性から心理学的に物事を捉えようとした
コント:方法論的集団主義・人間を社会的単位から歴史的に考察しようとした
コントの立場は『論理学体系』(1843)を執筆中のミルの思考方法にも影響を与える


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