映画インセプション 感想 ネタバレ有り

インセプションを最初に観てから,8~9年かな
久しぶりに2回目の鑑賞

当時はラストが気に食わなかった。
同じくらいにシャッターアイランド観てたってのもあるけど,「またかよ!」「うわ!」「ノーランやりやがった!」って思ってあまり好きじゃなかった。
夢の中に侵入するってアイディアは好きだったけどね。

覚えてるのも最初のサイレンサーがかっこいいのと雪山,マリオン・コティヤール,ラストくらい。


久しぶりに観てみると,相変わらずサイレンサーの音がめちゃくちゃかっこいい!
渡辺謙の英語の発音が上手い!発音アクセントの演技まで上手い!最後まで重要なキャラクターだった!
トム・ハーディが出てる!
映像は…これどうやって撮ってるの?ってくらいすごい!「これ10年以上前の映画だよな?」って思ってすごい興奮した!
(俺全然覚えてねーじゃんってちょっと自分に失望した)

で  ラストなんだけど,今回はすごくポジティブに解釈出来た。最初観た時の もやもやしたものは全くない。
つまりラストは夢ではなく現実だと解釈した。

根拠は単純で,それは子供の笑顔。

モルが子供を呼んだ時,コブはこれは夢だから見たくないと顔を背ける。
そのコブが家に帰って来て,子供の笑顔を見る。子供とコミュニケーションを取る。
重要なのはそこにモルがいない。夢の中でモルが撃たれた後,モルは一度も登場していない。

これが現実だと解釈した理由。
ミッションは達成され,念願の帰国,子供との再開でハッピーエンド。


でもトーテムは回り続けている。

もし夢だった場合も考えてみたけど,夢か現実か必ず確認するコブが夢を見てる場合,どこから夢を見てるのかよく分からないし,虚無世界からあそこまで創造出来るのかも疑問だし,視聴者の想像にゆだねるしかない。推論しか出来ない為,俺は夢だとは思わない。

まぁ 仮に夢だとしてもコブにとってはハッピーエンドには違いない。

じゃあなんでラストを曖昧にしたのか?

インセプションという映画に先程否定したクリエイティブな要素が加わるから。
後は 夢と現実はそれ自体紙一重なもの というメッセージだと個人的には思っている。