コンプレックス.

スカジャンを着たい。齢40前にしてもその思いが未だに消えないでいる。


話は中学生の頃に遡る。

横須賀ジャンパー、通称『スカジャン』
それは強さの象徴、ヤンキーの象徴だった。


街中でスカジャンの集団を見かけようもんなら、すぐさま入り組んだ路地に入り、迂回に迂回を繰り返し、自転車を漕いで必死に集団から遠ざかった。

「ちょっとそこで、ジャンプしてみて。」などとマンガみたいなカツアゲにあった事があるか?俺はある!!チャリンと音がするなり、小銭を巻き上げられるのだ。街は危ない事だらけだ。

「そのスカジャンカッコいいねぇ。」と言われ着ていたスカジャンをそのまま奉納した。と言う話も聞いた事がある。

生半可な気持ちじゃスカジャンを着れないのだ。



今となっては、ヤンキーが着ていたからカッコよく見えたのか、デザインそのものが好きだったのかはわからない。

今でも着てみたいと憧れるのは、この頃の出来事がコンプレックスになってるんだなぁ、きっと。

今年こそは、いいデザインのスカジャンに出会えるといいなぁ。

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