見出し画像

相場で生き残るにはどうしたら?資金管理を身に着けて大負けを防ごう!

どうも!ぴえんくんです。

今回も引き続き投資初心者の方に向けて、トレードテクニックの解説をしていきますね。

今回は『資金管理』について!

先日、とある方が資金管理の重要性について言及されていたので、ぴえんくん流の資金管理術について、わかりやすく解説したいと思います♪


1.退場したら挽回不可能!

なんで資金管理が大事なの?そんなことより「儲かるトレード手法」が知りたいんだけど?

そんな声が聞こえてきそうです(笑) でも、この資金管理ができていないと、なかなかトータルで勝ち越すのは難しいんですね。

例をあげて考えてみましょう。

「コインを3回投げて、3回とも裏なら全財産を没収されるが、それ以外は1万円がもらえるゲーム」

このゲーム、勝率は87.5%になります。コインが3回とも裏になる確率は高くないため、ほとんどの場合で1万円を手に入れることができるでしょう。

これだけ聞くと、すごく儲かりそうに感じませんか?

コイントス1

しかし何度もプレイすれば、いつかは3回とも裏が出て、全財産を失ってしまうことになるでしょう。たとえば、10回プレイするうちに、「3回とも裏」が1回以上出る確率は73.7%程度にもなります。

ある程度勝ち続けても、定期的に全財産を没収されてしまっては、いつまで経ってもお金は増えていきませんよね?

このように、一撃で破産する可能性がある勝負は、長い目で見て儲からないということをまずは理解してください。これが「リスク管理ができていない状態」に該当します。


2.バルサラの破産確率

これは、トレードにもそのまま当てはまります。

トレードの場合、「勝率」と「 勝ちトレードの平均利益額 ÷ 負けトレードの平均損失額(これをペイオフレシオと言います)」がわかれば、そのトレーダーが破産する確率を求めることができます。

これを「バルサラの破産確率」といい、下の表にまとめています。

バルサラの破産確率

なお、すでに自分のトレードにおけるいつもの「勝率」「ペイオフレシオ」を把握している方は、破産確率を詳細に計算できるサイトがあるので、参考にしてみてください。


3.損切りのススメ

では、トレードで破産しないためにはどうしたら良いのか?

もっとも単純な方法は、あらかじめ許容できる損失額を決めておいて、その損失額に到達する価格に「損切り注文(ストップロス)」を設定すればいいですね。

たとえば100万円持ってて、総資金の2%の損失までは許容すると決めた場合、100万円 × 2% = 2万円の含み損が出た時点で絶対に損切りします。ここまで下がったら必ず負けを認めて撤退しないと、いつまでもポジションを抱えていても効率よく儲けることはできません。資金を抜いて、別の銘柄に乗り換えましょう。

100円の株を1,000株保有している場合、20円下がると損失が2万円になりますので、80円に逆指値のストップロス注文を置くわけです。

画像3

私は、エントリーの際に必ず損切り注文(ストップロス)を設定し、損失額を限定しています。これはすべてのトレードで徹底しています。

※ちなみに、このストップロスの置き方にもコツがあります。別記事で詳しく解説したいと思います。


それから、よく「ナンピンは絶対にしてはいけない!」と言われるのも、破産確率が理由です。

ナンピンをすると、さらに価格が逆行した場合に被る損失がどんどん膨らんでしまい、場合によっては一撃で破産まで追い込まれてしまいます。ナンピン戦略は破産確率がめちゃくちゃ高いんですね。

ちなみに余談ですが、巷にあふれかえっている自動売買プログラムの多くはナンピン戦略を用いています。ナンピン戦略は実際に勝率が高いため、初心者の方は「素晴らしい!」と勘違いしてしまいがちですが、大きなトレンドが発生して相場が逆行したときに、一撃で破産してしまいます。そのため、こうした戦略の自動売買プログラムで楽に稼ぎ続けることは難しい、ということを覚えておきましょう。


4.分散投資について

他にもリスク管理術の一つとして、分散投資が挙げられます。「分散投資をすれば安心♪」くらいの感覚でたくさんの銘柄に資金を投入している方も見かけます。

でも、よく考えてみてください。その分散投資、本当にリスク軽減になっていますか?

投資商品には、相関度が高く、お互いに同じような動きをする組み合わせが多く存在します。たとえば、日本株はアメリカ株と連動する傾向が高いですし、株の中でも、同じ業種どうしで似たような値動きとなる場合が多いです。これは株だけでなく、為替や商品でも同じ性質のものは同じ値動きになる傾向が強いです。

いくら分散投資するといっても、同じような動きをする商品どうしで分散してもリスクは軽減できません。むしろパフォーマンスを低下させる要因になったりします。

詳しくは別記事で解説しますが、まずは以下のように分散投資ルールを覚えてみてください。

分散投資


5.損失のコントロールとメンタル

余談ですが、損切り・資金管理の徹底はメンタルを健全に保つためにも非常に重要になります。100万円しか持ってないのに50万円を失ってしまったりしたら、誰だって悲しいですし、なんとかして取り返してやろうと思ってしまいますよね?

このように平常心を失った状態では、期待値の高いトレードはできません。破産しない程度の少額で負けを抑えてメンタルを安定させることが、破産を防いで利益を守るために重要になります。

このことについては、「デイトレード」という超有名な書籍でもかなり重点的に述べられています。トレードを学ぶ前に必ず読むべき良書ですので、まだ読んだことのない方はぜひ。


6.さっそく実践!その前に…

で、これをもとにトレードしてみるとわかると思いますが、ほとんどのトレードが損切りとなって、猛烈にお金が減ると思います。俗にいう損切り貧乏ですね。

そう、資金管理は大負けしなくなるために重要なんですが、残念ながら資金管理だけで勝てるようにはならないんですよね。

ここに「ボラティリティに合わせた建玉管理」と「チャート・出来高分析をもとにしたエントリー/イグジットの判断」が組み合わさることで、「期待値の高いトレード」が実現し、安定して利益を得られるようになるんです。

トレードにおける期待値については、この記事で簡単に説明しましたので、参考にしていただければ幸いです。


まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、バルサラの破産確率をご紹介して、資金管理の重要性を解説しました。

これはトレードの戦略を考えていくうえで、必ず意識しなければいけません。いくら儲けたとしても、一撃ですべてを失うリスクを常に抱えていては、トータルで利益を上げることは極めて難しいでしょう。

この考え方をベースにしたボラティリティに合わせた建玉管理」についても、これから記事にしていきたいと思いますので、お楽しみに!

次回もよろしくお願いします♪

ご覧いただきありがとうございます。これから有益な情報をどんどん発信していきますので、応援よろしくお願いします!