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資金管理その2!建玉操作を身に着けて損益をコントロールしよう!

どうも!ぴえんくんです。

ちょっと私用で忙しかったため、更新が滞ってしまいました。また更新再開しますので、よろしくお願いしますね。

今回は資金管理のキモとなる建玉操作について、もう少し具体的な手法をお話ししたいと思います。


1. そもそも建玉管理って?

前回の記事で、「損切りを徹底しろ!」、「ナンピンは絶対にするな!」というお話をしたかと思います。

ただし、これはあくまで「無計画なナンピン」の話。

ナンピンは、リスク量をしっかり把握したうえで正しく使えば、非常に大きな武器になります。

今回はナンピンを含む”建玉操作”の考え方について、概説したいと思います。


2.分割エントリー(ナンピン)

そもそも、ナンピンにはどんなメリットがあるのか?

ナンピンは、(買いの場合)「相場が下がったら買い増す行為」なので、平均取得単価/損益分岐点を下げる効果があります。

つまり、「もし相場が反発したときに、プラマイゼロ、もしくはそれ以上のプラスに持っていきたい!」という時には”使える手法”であるといえます。

図1

しかしこの場合、保有数量が増加してしまっているので、相場が反発せずに逆行し続けた場合には、損失を被るスピードが速くなってしまいます。これが「ナンピンをしてはいけない理由」ですね。

想像を超えた速さで含み損が膨らんでいき、一気に破産へと近づいてしまうでしょう。

図2


では、「上手なナンピン」とはなにか?一言でいえば、「損切りを前提とした分割エントリー」、というのが答えになります。

これができるようになると、「上がりそうだけど、下値を探る余地もあるな~」なんてときに、機会損失を防ぎつつ、有利な建値でポジションを作ることができるようになります。

以下に簡単な手順の例を書いておきます。分割する数や、一度に投入するロットのサイズはご自分で調節してみてください。

①自分の許容損失額を大まかに決める(例:総資産の2%まで、など):ここはバルサラの破産確率表を利用して、自分に合った額を決めます。

②現在値から「割ってはいけないライン」までの価格差(距離)を確認する

③「割ってはいけないライン」から逆算して、合計の損失額が許容損失額に収まるように最大ロットサイズを計算する(例:4単位までは損切りラインまで到達しても許容できる、など)

④一部のロットは成行などですばやくポジションを取りつつ、残りのロットは段階的に指値を注文する(下図参照)

図3

もちろん、「割ってはいけないライン」を割り込んだら損切りできるように、少し余裕を持たせて逆指値を置いておきます。

たとえばIFD注文を利用すれば、エントリーの指値とストップロスの逆指値を同時に発注できるので、便利です。


3.ピラミッディング(増し玉)

もうひとつ、非常に重要な手法に「ピラミッディング」があります。これはナンピンの逆で、「相場が予想通りの方向に動いたとき、さらに買い増し(売り増し)を行う」というものです。

図6

有名なのは、cisさんの「長方形トレード」ですね。これは相場が上がり(下がり)続けているとき、同じ数量ずつ買い増し(売り増し)ていくという方法です。

ポジションの積み増し方はいろいろありますが、いずれの場合も「相場の方向の読みが当たった時に利益を最大化しよう」という目的で使用される手法です。

ピラミッディングをすると、平均建値が悪化するため損切りが多くなりますが、トレンドが継続して最大量までポジションを積み増しできた場合には莫大な利益を得られるので、まさに「損小利大」のトレード手法と言えます。


4.その他の建玉操作法

ここまで、「建値・建数量をコントロールする手法」について解説してきました。

これ以外にも汎用される建玉操作法として「つなぎ(売り)」「分割利確」がありますので、紹介しておきます(正確な名前は違うかもしれないので、ググってください笑)。

つなぎ(売り):たとえば長期トレンドに沿って買い持ち(売り持ち)しているときに一時的に相場が反転した場合、逆方向のポジションを建てて損益変動をニュートラルにする手法です。「両建て」とも言います。有利な価格で掴んだポジションの利益をできるだけ伸ばしたいときに使うことが多いですね。

図4

分割利確:相場が予想通りの方向に動いたとき、保有数量の半分(もしくは一部)を利確して、もう半分を持ち越す手法です。「半益」とか言ったりします。私は保有銘柄がストップ高になるなど、急激な変動を見せたときに使うことが多いです。

図5


5.最後に

今回は、リスクを抑えつつ建玉を積み上げる売買手法についてお話ししました。

正直な話、建玉さえしっかり管理していれば、売買ルールがある程度まともであれば余裕で勝てるようになると思います。大負けしなくなるのでね。

また、途中で「割ってはいけないライン」という言葉が何度も出てきました。このラインを特定するために必要なのがまさにチャート・テクニカル分析であり、この建玉管理と合わせて私のトレードの”要”となっています。

こちらについても、機会があればお話ししようかなと思います。


では、今回はこのへんで。また次回もよろしくお願いします!

ご覧いただきありがとうございます。これから有益な情報をどんどん発信していきますので、応援よろしくお願いします!