なぜ読むのか『読むという生き方』78頁

読むこと。それ自体への問い。なぜ読むのか。読むことにおいて何が生み出され、何が経験されるのか。そのつどの読みの違いはどこから生じるのか。読むという行為は個人的なものであると同時に社会文化的の働きとともにあることを、この問いの成立は示している。読み返すこと、読みなおそうとすることは、したがって、それを促す歴史的社会的状況とともにある精神の活動というほかない。
市村弘正『読むという生き方』平凡社 78頁

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