ピアスの穴

最初のノートが4年前とかウケる。
たまには長文書きたいなと思って、しばらく放置してたノートを使うことにしました。
自分の長文ってあとで読み返すとどうにも恥ずかしいし「ウケ狙い」が痛々しすぎて頭かきむしりたくなるので歴代ブログ系統は消し去ってきたんだけど、でもたまにツイートだけじゃ満足出来なくなるの。
リプツリーにして延々書くことも出来るけど、それが誰かのタイムラインにレシートみたいに伸びてくのもなんか申し訳ないし……ってわけで。


私は今ごく普通の壮年期を過ごしている。

昔はわりとパンクとかゴシックとかロリータ系統が好きで、洋服といえばアルゴンキンやピースナウやブラックピースナウ、ベイビーザスターズシャインブライト(パイレーツも)。たまにエイチナオト。そんな感じの黒っぽい服装をしてみたり、デコラちゃんや夢かわいい系に憧れて6%ドキドキに通い詰めたりもした。
少し年月が経つとミルクに傾倒してお給料のほとんどをミルクに費やした。
今はジルバイ、トランテアンとかエニシスとかそういう感じに落ち着いている。

そういった自分の歴史の中で、一切変わらずに存在し続けたファッションアイテムが「ボディピアス」である。
右耳に5個左耳に3個で計8個。綾部喜八郎のハチ。八は末広がりで縁起がいいからこの数を気に入っている。

ピアスに憧れを抱いたのは中学生の頃、旅行先のホテルのエレベーターで同乗したお姉さんの耳に輝くインダストリアルを見た時!軟骨を二箇所ぶち破って一本のバーベルで繋いでいる!なにあれかっこよすぎ!その頃ビジュアル系にも心酔していたため、ピアスへの憧れはどんどん募っていく。私も耳にたくさんピアスしたい。唇にも開けたい。眉にも開けたい!!そう思い続けた(耳以外には絶対開けるなと母に言われた。当時はふてくされたけど、今となっては開けなくてよかったと思うので母に感謝)。

高校生になりファーストピアスを開けに行った。渋谷の皮膚科でパチンとやってもらった。痛みはあまりなかったけど、しばらくして両耳とも膿んだ。また皮膚科に行った。膿んだ穴に透明のチューブを入れられ、チューブの両端を結ばれ、チューブリングが耳たぶにぶら下がった。その状態で何日か消毒を繰り返すと膿はなくなった。

3つ目〜6つ目の耳たぶ穴は自分で開けた。そしてもれなく全部膿んで、また皮膚科でチューブを入れてもらった。最初からチューブでどうにかピアッシングしてほしいと思った。

7つ目は軟骨。ホチキスみたいなピアッサーでガシャンと開けた!かと思ったら気合いが足りずに骨の途中で止まってしまった。この世の終わりだと思った。引くに引けず無理矢理開けた。ブチ、みたいな音がした気がした。かなり痛かった。案の定膿んだ。チューブを入れた。

8つ目は二度目の軟骨。一度目の軟骨と合わせてインダストリアルが出来るようにしたかったので、今度は皮膚科に行きニードルで開けてもらった。たぶんちょっと膿んだ。チューブ。位置はバッチリだが、一度目の軟骨で微妙な角度の穴あけをしてしまったので、インダストリアルはできなくもないけど長時間嵌めると穴が痛くなるのであまりやらなくなった。

今となってはピアッシングは若気の至りだなぁと思う。
今でもピアスは気に入ってはいるけど、もし、今の自分の耳たぶがまっさらな状態であるのならば、ピアスを開けることは選ばないかもしれない。
イヤリングだっていっぱいあるし、まっさらな耳たぶってなんかかわいいし。
この8個のピアスを外して放置したところで、いまさらまっさらな耳には戻れない。穴は塞がるかもしれないけど「穴だった場所」は目に見えて残る。そうなるのもなんか微妙だしもったいない気がしてピアス嵌めてるみたいな感じ。

ピアスの穴ってなんとも言えない臭いがある。
毎日お風呂の時に体を洗うのと一緒に耳も洗う。だけど生活のふとした時に耳たぶを触って、その指が鼻の近くを通った時、クッサ!!!って思うことがしばしばある。
なので、ピアス穴専用のフロスと消毒液を使って定期的に洗浄する。ミントの香りがついてていい感じなんだけど、なにぶん穴が8個もあって、ピアス外す、ピアスを綺麗に拭く、ピアス穴にフロス通す、またピアス嵌める、そのフローはなかなかキツくて、週に一度か二度が限度。
こんなに、文字通り面倒臭いなら、ピアスの穴なんてなくても良かったなぁって…。今となっては。

よく全身ピアッシングしまくりびっくり人間コンテスト的な人が海外とかでいるけれど、おそらく定期的にピアス外して洗浄とかしてなさそうだし、どんなにおいを発しているんだろうか……なんて思ってしまう。
ピアスを開けていなければ、こんなことを思うこともなかったね。

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