在る。

1年の中で、春が一番好き。

春の香りが好き。

雪解けの香りって、あるのね。

四季折々の国に住むと、その季節の匂いがあって、寒い冬でも感じるの。

豊かな自然に恵まれた国。

贅沢だね。


無条件の愛。

その愛を感じた先は、真実の愛が在るのね。

片割れの女性は、その愛を持ってる。


愛ってね。

「ただ在るだけ」。

見返りも無く、押し付けも無く、ただ静かに在るのが愛。

相手が気づかなくても、気づいてと声を上げることも無く、自分の愛も主張せず、ただ心に愛が在って。

空気のように自然なもので、空気が無いと生きられないように。

それが、本当の愛。

静かに寄り添うような、体温と溶け合うような、だから、愛に意思はないのね。

片割れの女性が、辛い思いをするのは、全てここに辿り着くためだと、解るから。


この愛に着くと、彼が彼であることで、満ちてくる。

彼が生きてきた過去や現在、そして未来も全て、そのまま、あるがままをね。

そこには、ジャッジが無くて、良いも悪いも、何も無いの。

良いも悪いも、感じないの。

ただあるがままの彼が、心にいるだけ。

相手がどんな選択をしても、どんな人生であっても、「そうだったのね」で、全てが完結する世界。

彼の選択に、彼の人生に、彼の姿に、何もジャッジを感じない。

フラットに、ただ「そうなのね」だけなの、本当に。

彼であれば、それで良い。

彼が彼だけで、それで良いの。

本当の愛は、ただそれだけ。


真実の愛はね、相手の事を知っても知らなくても、どっちでも良いの。

愛は変わらないことを、知ってるから。

片割れ女性にとって、相手の過去は、あるようで無いもので、相手の今を知らなくても、変わらない愛がそこにあると、解ってるのね。

愛に幻滅は無くて、愛に受け入れない事が無いから、相手の全てに何も感じず、相手の全てが尊いの。


愛は、とても静かに心の中に佇んで、そして、とても確かなもの。

女性はね、この愛に辿り着くと、もう大丈夫。

これ以上のものは、無いと解るから。

真実の愛が心に在るとね、なぜかな、もう大丈夫と感じるの。

不安が込み上げても、いつも、どんな時も、心の奥に愛を感じると、静寂が訪れるように。


自分が崩れて見つけたものは、本当の愛だった。

持っていたのに、持っていないと思っていたの。

大丈夫よ。

片割れの女性は、きっと、この愛に出逢うから。