シジュウカラに怒られました
近所に、栗の木のある駐車場があります。
ある日、駐車場の西側を囲うブロック塀のそばを歩いていると「、シャーシャー」というヒナの鳴き声が聞こえてきました。
ブロック塀の中で鳴いているようでしたが、覗き込んでも何も見えません。でも、ブロックの穴を一つひとつ覗き込んでいる間も、ヒナはすぐそばで「シャーシャー」と鳴いています。
と、シジュウカラが血相を変えて飛んで来て栗の木の枝に止まったかと思うと、太いネクタイをあっちこっちに振りながらけたたましく鳴きました。
「シャーシャー」の声は、シジュウカラのヒナだったのです。
鳥博士のシジュウカラの鳴き声には意味がある、という話を思い出しながら、親鳥の鳴き方を聞きました。
そして「危険、危険! みんな集まって!」と助けを呼んでいることが分かりました。
これ以上、怖がらせたり怒らせたりしてはいけません。
親鳥に「すみません」と頭を下げて、そそくさと退散しました。
ヒナが無事、巣立ち、成鳥になることを願います。
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