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オープンソースなRPA

この記事は #RPAコミュニティアドベントカレンダー2021 by #RPALT の12月21日分の記事として執筆しています

こんにちは、ピクジです。
去年はアドベントカレンダーで「INTELLIBOT」について投稿したのですが、
ServiceNowに買収されてしまいました。
非常に嬉しいことですが、営業的には結構なインパクトでした。
ただ、私もこんなことでは滅気ませんので、替わりになるRPA見つけてました。

オープンソースって?

簡単にいうと、プログラムの中身が公開されているソフトウェアです。
よくフリーのソフトウェアと混同されますが、フリーのソフトも中身は公開されていないことが多いです。
また、Githubなどを通じて世界中のエンジニア達が機能改修や問題点の報告がされています。
有名なオープンソースでいうと「WordPress」や身近なところだと「Android」もそうですね。
日本ではまだまだオープンソース開発のソフトウェアは少ないと感じますがこれからも沢山のオープンソースソフトウェアが現れるでしょう。


オープンソースのRPAは使えないでしょ?

そんなことありません。
TagUIやSikulixなどかなり以前からありますし、今回紹介するRPAもオープンソースとは思えないくらい素晴らしいツールです。
その他では
・Robocorp
・OpenBots
・Robot Framework
・UI.Vision RPA
・AutoHot Key
などもあります。

オープンソースのRPAはGUIがないものが多いですが、プログラムとしてパッケージングしやすかったりしますので、用途に合わせて選択するのもよいかと思います。


で、なんてRPA?

ここまでで、オープンソースでできたRPAが存在するということはご理解いただけたと思いますので、紹介します。

OpenRPA

これが、今回紹介するRPAです。
オープンソースではありますが、「オープンコアモデル」といって、ソフトウェアの中核を担う部分(コア)を公開(オープン)しているビジネスモデルです。
ただし、OpenRPAに関してはかなり広範囲にオープンされていて、有償になってくるのは統計ツールやサポート体制などです。
(もちろんサポートは英語なので私にとってはなんの意味も持ちません。)

3つのコア

OpenRPAは文字通りRPAなのですが、3つのコアから構成されており、全てを連動することで最大の効果を発揮します。


OpenRPA

RPAの開発や実行を行う本体です。
キャプチャ画像をご覧いただけるとわかりますが、UiPathにそっくりです。
ロボットを保存したときの拡張子も「xaml」だったりと、類似点が多くUiPathマスタならすぐに使えるかもしれません。
実際私がUiPathに触れたときがそうでした。

機能としてはひと通り揃っており、レコード機能やスクリプト実行機能もあります。
※以下はAAのRPAチャレンジの実行結果です。

一部英語表記が残っていますが、私もオープンソースプロジェクトに参加して、翻訳ができる部分は行ってます。
オープンソースとはいっても、RPAデザイン部分はインストーラーもあるので安心して始められますし、フローを変更しないようにエージェントへの切り替えも簡単にできます。

OpenFlow

RPAを集中管理できるサーバーソフトウェアです。
RPAの実行のほかプロジェクトやワークフローを自動的にアップロードすることもできるので、バックアップとしても利用できます。

Node-Red

こちらはラズパイOSにデフォルトでインストールされているNode-Redとほとんど変わりません。
大きく違うのはOpenRPAとの連動が可能な点です。
これにより、SlackからRPAを呼び出したり、RPAの結果をSlackに通知できたり、RPA専用のAPIを作成したりと、RPAとネットの接続が柔軟になります。

OpenFlowとNode-Redはその特性上、PC本体よりもサーバーに設置したほうが良いと思いますが、我が家ではラズパイにインストールした上で外部とのアクセスを確保しています。



ラズパイの場合はインストールが面倒ですがWindowsやLinuxであればDockerを利用して簡単にインストール可能です。

OpenRPAのGithubはこちら

さいごに

正直最近はRPAに関われてはいないですが、これまで以上にRPAの必要性は高まると思います。
小規模であればライセンス費用もかからないのでおすすめですし、オープンソースプロジェクトの参加もお待ちしております。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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