現在の心境とご報告

お久しぶりです。

といっても欠場を発表してからまだ1週間しか経っていませんが、なかなか自分の方からしっかりとした形で状況などをご報告する機会が無かったので久しぶりにnoteのほうに書かせて頂きます。

改めて、この度はご心配とご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありませんでした。

自分のプロレスキャリアの中でも試合中に動けなくなり戦線離脱してしまうのは初めての事で、自分の怪我どうこうよりも、プロとして最後まで試合を成立させられなかったという部分で過去最大に落ち込みました。

正直試合が始まる前、というより数日前から
「これはヤバいかもな」という状況ではありましたが、今回の試合だけはどうしても欠場という選択はできませんでした。

振り返ると、3月26日の沖縄大会から帰ってきた翌朝になんとなく首と背中の辺りに違和感があり「なんか寝違えたかな？」と思っていたのですが、日が経つにつれて痛みが強くなってきます。

31日は藤田ミノルさん主催のヤマグチ大サーカスに参戦させて頂いて、この時も多少違和感と痛みはありましたが、いつも通り試合はする事ができました。

この日の対戦相手は関根さん。久しぶりに試合ができて嬉しかったし、欠場を発表してからすぐにご連絡頂いたりお気遣い感謝です。そしてやっぱり藤田さんは天才でした。

翌日はHEAT-UP名古屋大会。名古屋に向かう車の中でもイスに座っているだけでも痛みが増してきましたが、あまり皆んなに悟られないように我慢。

夜の試合もなんとか終わらせる事はできたのですが、この時点でさらに痛みが増してきます。

翌日はお昼から名古屋で野外のイベント試合、夜から新宿フェイスでイベント試合と2試合決まっていたのですが、あきらかに首の調子が悪い為、名古屋の野外イベントの試合は清水君に代打をお願いして、自分は1人先に東京に戻る事に。

新宿フェイスでの試合が終わった後、あまりにも痛みが強くなり過ぎて新宿駅近くの道路に1時間くらい座り込みます。明らかに不審者です。痛みで吐き気がするというのはこの事かと思いながら、なんとかフラフラになりながら家に帰ります。

その2日後に大谷君とヤマネコ様に会いに行く撮影が入っていたので、普段はほぼ飲まない痛み止めを飲んで羽村市動物公園へ。動画の最中、ずっと腕を後ろにして支えてるのは首が痛すぎてあの姿勢しか無理だった為です。

4月9日までのタイトルマッチまで合同練習はお休みさせて貰って「なんとか治ってくれ、なんとか治ってくれ」と祈りながら過ごしていました。道場のクラスの指導だけはなんとかこなす事はできましたが、それも優しい生徒さんのおかげでもあります。

タイトルマッチ当日、会場入りしてからすぐに控え室で道場隣のロココ整骨院の先生に鍼治療やマッサージをギリギリまでやって頂いたのですが、、、結果的に試合開始直後のタックル1発目から全身に激しい痛みと電気が走り、試合途中で動けなくなり戦線離脱してしまう事になりました。

この時セコンドに田村さんがいてくれて「もう出るな」とリング下で強く止めてくれたおかげで今こうやって生きていますが、もしあの時に無理をしていたらどうなっていたか分かりません。

病院での検査の結果は「頚椎椎間板ヘルニア」という診断。しかも1箇所ではなく何箇所も潰れているとの事でした。

「マジか、、」
と思う反面
「そりゃそうだよな」
という複雑な気持ち。

大会終了後に救急車を待っている時
「この数年間1人で頑張り過ぎたんだよ」
と控え室である選手に言われたのですが決してそんな事はありません。みんな頑張っていたし、頼もしい仲間、後輩も沢山できました。

ただ数年前に団体がピンチになり、団体を守って背負ってベルトを防衛し続けていかないと必死になっていたのは事実。

なので欠場も決まり、死ぬ気で守ってきたベルト返上も決まり、もう首の痛みを隠して試合をしなくて良くなり、病院から帰ってきてシャワー浴びている時に、正直何かの糸が切れた気がしました。

隠さず言うと、もうレスラーとしては終わりなんだなと思いました。

普段私は滅多に落ち込むという事がないのですが、今回ばかりは状況的にそう思ってしまいました。

ただ、欠場を発表してから、想像以上に色んな方にAIDして頂いたり、励ましの連絡を頂いたりして、これはちゃんとプロレスで恩返ししなくちゃいけないなと思いました。
皆さん本当に優しい。

以前手術してくれた先生からも個人的にご連絡を頂いて、現在はその先生の言う通りの治療方法で進める予定です。またその辺はSNSなどで少しずつ発信していけたらなと思います。

5月3日はHEAT-UP名古屋国際会議場大会があります。本来であればメインでヒデ久保田選手とタイトルマッチの予定でしたが欠場になります。

タイトルマッチやりたかった。名古屋の小さなスポーツセンターでデビューした私が名古屋国際という大きな会場でタイトルマッチをする予定ができなくなる。やっぱり悔しい。

全試合面白いと思いますが、やはり私が気になるのはこの試合。

変な言い方かもしれませんが、この試合勝ったほうに純粋に拍手を送りたいと思います。勿論パートナーの大谷君には頑張って貰いたい。でもヒデ選手にも頑張って欲しい。

とにかくベルトを光らせる試合をしてほしい。前チャンピオンからのお願いはそれだけです。

自分は会場には行けませんが、チケット予約などはできますのでいつでもご連絡下さい。もちろん団体のＨＰからでもチケットはご購入頂けます。
https://heat-upticket.stores.jp/

現在右手の握力が10キロくらいしかなく、文字も上手く書けない状況でスマホで文字を打つのもなかなか大変なのですが、、(笑)

久しぶりの長文にお付き合い頂いてありがとうございました。

私は必ずリングに戻ります。
もう少しだけお時間ください。