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普通二輪免許取得の思い出、、の巻

私が最初に免許を取ったのは18歳の時。


周りの男子同級生はみんなMT車の免許を取っていたのも関わらず「自分は一生マニュアル車には乗る事はない。何故なら面倒くさいからだ」と女子達に囲まれてAT限定の免許を取ったのを今でも覚えています。


そんな私も普段は道場と事務所を行き来する生活なので、小回りのきく原付スクーターに乗っているのですが、たまに体重が100キロ近い自分がスクーターに乗っている姿がビルのガラスに映っているのを見ると、普通は体重60キロ〜70キロくらいの人間を乗せるはずのスクーターがひどく可哀相になるときがありました。


そしてたまに二段階右折しなければいけない場面も若干惨めな気分におちいる事もあり、欠場中の今なら普通二輪免許を取る良い機会じゃないかと思い、思いきって約20年ぶりくらいに自動車教習所という所に入校したのです。

入校初日。入校申込書を提出したその日に早速「適性検査」みたいなものを受けさせられます。そのあと今後の流れを説明されるのですが、私は車の免許は持っているので学科は免除。実技の授業を合計17時間?くらい受けて卒検に合格すれば晴れて卒業という内容。

今は授業の予約もアプリからできるみたいで便利な世の中になりました。ただ、入校してから最初の実技の授業を受けるまで約1か月待たなければいけなかったのは想定外でした。


実技初日。
実際に教習で使用したバイクはこちら。

「何これデカい。重い。もっと小さくて軽いの無いですか」というのが正直な感想。普段重たいバーベルを持っている私ですら押したり引いたりするだけで結構疲れる。


教官「じゃあエンジンつけてクラッチ握ってニュートラルからローギアに入れてゆっくりクラッチ離して進んで、、」


意味が分からない。AT脳しかない私からすれば一体何を言っているのかサッパリ分からず。結局、実技初日は5人くらいいた他の教習生さん達はスイスイとコースを走り始める中、自分だけ10メートルくらいの直線をゆるゆる走って止まるを繰り返し練習させられる事になります。めちゃくちゃ劣等生です。


もちろんエンストしまくりで「何じゃこれは。これはとんでもなく大変な事を初めてしまった。助けて、、」とガチで心が折れかけました。

ただ私は昔から何か目の前に問題があると、その問題に対して良くも悪くも徹底的に調べ尽くすクセがあります。なので次の実技までにあの手この手でMTバイクについて調べ尽くしました。

その研究グセのおかげなのか、補講などは特に受ける事は無く、比較的順調に卒業検定まで進む事ができました。

今回入校して意外だったのが、中型や大型バイクの免許を受けているのがかなり小柄な女性(特に年配の方)がめちゃくちゃ多いという事でした。普段は身体を鍛えている自分でも結構このサイズのバイク難しいなと感じたのに、これはなかなか大変だろうなぁ~と思いました。


実際に何度もコケたり失敗して補講を受けている姿も沢山見てるので、これを乗り越えて合格したら本当に嬉しいと思うし本当に凄いと思います。


あと普段自分も道場で一応「教える側の先生」みたいな事もやっているので、どうしても先生側の視点で見てしまう事が多々ありました。この人の教え方は上手いなぁとか。

いよいよ卒業検定。自分は結構本番には強いほうだと勝手に思ってましたが、、、かなりのポンコツでした。だってガッチガチでしたもん。


1本橋は落ちたら即失格らしいです。
こんなのただの拷問じゃないですか。

坂道発進。これも最初の頃はエンストしまくりで舌打ちばかりしていました。

クランク。卒業検定の自分の前に受けた方が緊張のせいかコーンをなぎ倒して失格になっていました。残念。でも気持ちは分かる。

急制動。40キロ以上じゃないと認めてくれません。これも絶妙にムズいのです。

スラローム。これだけは今まで1度も失敗は無し。何故なんでしょう。

卒業検定の日は6人の教習生が受けて4人が合格という結果でした。みんな緊張してるせいか、普段なら絶対に話しかけてこないであろう人達がやたら話しかけてきたり。

結果は無事に合格。でも緊張しまくっていたしガチガチだったしタイムも微妙だったし、合格したのは奇跡だと思っておきます。


でも緊張感を常に感じながら、時には叱られ時には褒められ、謙虚に物事を学ぶ空間というのは心地が良いものでした。

この絶妙なダサさを感じさせる教科書で勉強したのも良い思い出です。


今後また読み返せるように、初心を忘れないように書き残しておきます。お読み頂いてありがとうございました。

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