思春偽

いつかの日に立ち止まったあの場所

目眩に涙は何故。

懐かしさと嫌悪感

時の流れが重く体にまとわりつく

胃に詰め込んだ甘い砂糖菓子は

罪悪感、または飢餓感か、否



明日がひどく遠く思えるのは

美化された記憶が足枷となるから

強くあるために求めた

鋼の羽根では飛びたてない

焦燥感を前に脱力、立ち尽くす

青すぎる空に目隠し。


悩み続けるがいい、春思う季節

凍る土の中は切なく苦く苦い。

そんな気になって、

枯れ果てたという涙の理由を

足下に踏み躙るのだろう?

臆病者。

(2014?)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?