清塚信也の栄光と挫折の経歴

画像1

ピアニストの中には、ピアノにそこまで造詣が深くない人にも知られている方がいます。その1人が清塚信也さんです。清塚信也さんは1982年11月13日生まれで、今年38歳になります。日本人の父と韓国人の母を持ち、幼いころから母親の勧めでピアノをはじめ、共学である、桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業すると、2000年の第1回ショパン国際ピアノコンクールinASIAで1位になるなど、若くして輝かしい才能を爆発させます。

あの人の吹き替え演奏もやっていた!

画像3

清塚信也さんは、ドラマや映画で吹き替え演奏を行っており、ドラマで高視聴率をたたき出し、映画でも多くの人を虜にさせたのだめカンタービレでは、主役の玉木宏さんが演じていた役の吹き替え演奏を行った他、映画の神童では、松山ケンイチさんの代わりに吹き替え演奏を行うなど、幅広く活躍しています。また2010年に放送された大河ドラマ龍馬伝では、ドラマに登場したゆかりの地を紹介するVTRのBGMを担当し、龍馬伝の主題歌をピアノ演奏するなど、メディアで幅広く活躍しています。

挫折の日々を救ったもの

画像2

輝かしい実績がある清塚信也さんですが、メディアに登場しひょうきんな姿を見せているのとは対照的な人生を過ごしてきました。中学時代に全日本学生音楽コンクールの全国大会において中学校の部で1位となったものの、当初は予選落ちを連発させ、大きな挫折を味わいます。その後、嫌いだった練習に取り組んでいくことで才能を開花させます。首席で音楽科を卒業し、大学まで進んだものの、環境が息苦しく裏切られた気持ちになり、モスクワへ留学。ところが、このモスクワでピアノ以外にやることがなかったため、何も得られない中帰国を余儀なくされます。ピアノすら嫌いになりつつあった状態の中、せめて人間性は改善しようと積極的に挨拶を行っていき、人脈を築くことになります。元来お喋りで、クラシックコンサートながら、長い時間喋る姿はいかにもテレビ向きだったため、多くのテレビ番組に呼ばれるなど、ピアノに詳しくない人も知る存在へとなっていきます。

まとめ

清塚信也さんといえば、少し変わったイメージを持たれている方も多いでしょう。しかし、実際は相当な苦労人であり、売れっ子になったのはここ数年のことです。若き日の挫折から立ち直ることができたのは、自分を変えたいという前向きな気持ちと、あふれんばかりの才能だったわけです。