血

血についての雑談1

血とは何でしょうか。
血と一言で言っても様々な見解があります。
血の色はみなさん同じ赤色を呈しています。地球人でしたら同じです。
血のことが赤血球を意味するものならば、皆が同じではなく、形が違う人もいます。

ABO式血液型という分け方があります。皆さんが知ってるA型の性格は…とかO型は雑で…という分類の仕方です。血液の分け方は他にRh式血液型、MNSs式、ルウィス式、ダフィ式…等など様々な種類があります。

この組み合わせを全て合わせたらかなりたくさんのパターンが出来上がるでしょうね。

上記に記したことだけを考えても血は人により様々なパターンがあるのですが、血の働きはどの体でも同じとされています。不思議ですよね。

でも、それは先程 ”血が赤いのは同じ” と言ったように、他に同様の働きが沢山あるからです。でもその働きの原動力はどこなんだろうと考えると頭が混乱してきます。

【血は生命のシンボルだった!?】

血は古代では「生命のシンボル」であり、神秘的で特別なものと考えられ、儀式などには血を使うことも多かったようです。

キリスト教の聖餐式の際に飲む赤ワインはキリストの血の表象であり、赤ワインは聖なる飲み物と考えられています。
また古くから誓いの儀式において血をすするということが重要な行為だったのです。

「牛耳る」ということわざがあります。
同盟や団体などの主導権を握って、支配者となる。という意味です。
なぜ牛の耳かというと『成語林』によると

「古代中国では諸侯が集まって盟約を結ぶ儀式を行うときに、盟主となるものが、生贄の牛の耳を割き、その血を順番に諸侯がすすって盟約を誓いあった。古くは、牛の耳を割くのは主導権を握る大国の盟主ではなく、小国側であった」

となっており、牛の耳をとることから牛耳ると言われるようになったのです。

他に薔薇十字団の「血盟」や、アステカのテスカトリポカ神の話も血を特別なものとして扱っています。吸血鬼伝説とかも血を特別なものと捉えてるかもしれませんね。気になる方はググってみてください。

スペインの国旗は「血と金の旗」と呼ばれ、赤黄赤と横三列に国章をあしらう形となっていますが、黄色は帝国と豊かな国土を表し、赤は国を守るため流れた血を表しているそうです。
他に独立を勝ち取った国の国旗にも赤色が使われているケースが多いです。
このように「生命のシンボル」として様々な事例が存在します。

現在は血といえば血液のことであり、健康診断や献血などの行為から古代の頃のような神秘的な感じはなく身近に感じる機会が多いと思います。
私も前職では鍼灸師をしていたので、毎日直接血と接していましたが、血に神秘的な感じを覚えた記憶はないです。
それは科学技術が発達し「血液とは何か?」が明るみになったことが、身近に感じられるようになった素因の一つだと思います。

次回は血液について書こうと思います。


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