人はなぜ寝るのか?
NHKの「国民生活時間調査」で日本人の睡眠時間は7時間15分とこれまでの減少傾向が下げ止まりとなりました。夜は各曜日とも半数以上の方が11時に寝ており、就寝時間も早まっています。
他にTVを見る時間は減り、インターネットを見る時間は増えて結果もでています。
睡眠時間が増えた原因は、選択的に情報を得る事により、健康に関心が集まった結果なのか、高齢化の影響なのか…どうなんでしょうね。
今回は「人はなぜ寝るのか」について書いてきますね!
結論からいえば、生物の睡眠の役割は
エネルギーの節約です!!
様々な動物における、エネルギー消費率と睡眠時間には正の相関関係があるという報告がされております。
これを簡単に説明すると、
例えばゾウは動作がゆっくりな為、呼吸回数が少ないです。
呼吸回数が少ない=エネルギー消費が少ないので睡眠時間が短いとなります。
逆にネズミはすばしっこく呼吸回数が多い(エネルギー消費が多い)ので、睡眠時間が長くなります。
人間を含める昼行性の動物は夜間では十分に視ることができないため、体を動かなくさせて、エネルギーの節約を図ることは、合理的だといえるでしょう。
また、人間は大脳が高度に発達した生き物です。
脳の機能回復も睡眠の大事な役割です。
みなさまもノンレム睡眠とレム睡眠という言葉を聞いたことがあると思います。ノンレム睡眠は主に脳の活動が低下した状態であり、脳が休息状態に入った状態です。一方レム睡眠は筋肉の活動が低下し、脳の活動が高まった状態で、夢をみるのはレム睡眠の時です。
この二つの睡眠は約90分周期で訪れ、前半はノンレム睡眠が多く、後半ではレム睡眠が多くなります。
たまに寝るのには体力が必要という方がいますが、現代医学的に考えると間違いだと思います。正確には起きるのには体力が必要です。
人間は睡眠が訪れた後に、エネルギー消費量は急激に下がります。そして何故か脂質酸化量が増えます。脳が休息状態に入るのに脂肪が必要なのかな?なんて妄想してます(中医学的に考えると面白い現象なんです)。
また、目覚めの直前にはエネルギー消費量と炭水化物酸化量は増えます。
夕食を食べてから長い間空腹になり飢餓状態のはずが、エネルギーの消費を増やすということは、何か意味があるはずです。
何故か考えたところ「起きる」という行動は私たちの考えている以上に体力を使うことなんだっと思いました。
「どれだけ眠らずにいられるか?」という疑問に関して世界中で断眠記録への挑戦が行われていますが、睡眠研究者による立会のもと、世界記録として公認されているのは、アメリカの17歳の高校生ランディーガードナーさんによる264時間12分(11日と12分)というものです。
驚くべき記録ですね!
でも私が驚いたのはこの方が眠りにつき、起きるまでの時間が14時間40分でした。
11日も起きてたのに14時間で回復するなんて不思議じゃないですか?
初めに書いた日本人の睡眠時間は7時間15分ですが、それは一日17時間くらい起きていた結果ですよね。264時間でしたら15~16倍くらい睡眠してもおかしくないじゃないですか。
マイクロスリープや徐波睡眠が関与したと思うのですが、真意はわかりません。
睡眠ってホント不思議だらけですよね。
次回も睡眠の話をする予定です。
気分で書いてるのでどうなるかわかりませんがw
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