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【Fiji Day3】プレゼンとゴミ山とカヴァパーティー

一つの出来事について、自分の中で何か少しでも引っ掛かると、無意識にそのことについて深ぼって考える癖がある。だからほとんど何も起こっていなくても引っ掛かることが少しでもあれば、深ぼったり派生させたりどれだけでも考えられる(気がする)。(けど逆に色んなことが起こっていたとしても私の中で引っ掛からなければほとんど何も考えられない。)今日は引っ掛かることがなにかと多かった。


昨日深夜までプレゼン準備をしていて寝たのが2時ちょい前ぐらいだったので、朝起きても頭がぽわぽわしていた。しっかり二度寝してから起きた。暑いフィジーで2日連続寝不足だとちょっと頭が痛くなるらしい。朝起きた瞬間、今日こそは早めに寝る!と決めた。

今日は午前中LCCでプレゼンがあったので、いつもの私服ではなくブラドレスを着た。ブラドレスを着るのは人生初!わくわくしたし、明るい色で気分が上がった。ホストファミリーがブラドレスを褒めてくれて朝からはっぴー!そんなこんなでのんびり朝の支度をしていたら割と時間がないことに気づき、5分で朝ご飯を食べ、急いで家を出た。

9時からマックでプレゼン最終準備。スライドはしっかりできていたが、発表練習は1回しかできていなかったため少し不安だった。けど、9期メンバーやスタッフみんなの顔を見ていたら、なんだかイケる気がしてきた。実際リハで1回通したときも、思ったより落ち着いてしっかり話せたのでほっとした。昨日の頑張りも無事報われて嬉しかった。

マックからLCCへ移動①
マックからLCCへ移動②

そして徒歩でLCCに向かい、10時半すぎから各々プロジェクトのプレゼンをしていった。

LCCの会議室

みんなの英語プレゼンを見るのが初めてだったので、英語を聞くのも、プレゼン内容を見るのも楽しかった。それに自分のプレゼンも楽しんでできたので良かった。寝不足で緊張する脳が働いていなかったのか、ほとんど緊張せずすっと話せた。
あ、そうか。私は漠然とした未来の心配は人一倍するけど、現在(今)の確定した状況にはほとんど不安を感じないのかもしれない。プレゼンも、始まってしまえば終わりまでやるしかないということが見えている。そういう、少し先の未来が見えている今の出来事には、いい意味で諦めて没頭することができる。もしかしたら、不安を感じる脳のキャパを、没頭することで埋めているのかもしれない。
おっと、また話が脱線した。プレゼン自体が上手くいって良かった〜ってことを言いたかっただけだったのに笑。プレゼン内容の良い点を褒めてもらえて嬉しかったし、FBも具体的にもらえてまだまだのびしろを感じた。今日中に改善点を振り返り、明日からの実動に活かしていきたい。
 
プレゼンが終わってお昼ご飯!

ご飯屋さんへ!

LCCから歩いて数分のところにあるご飯屋さんに行った。窓が大きくてインテリアが可愛かった。

kawaii!!!
この雰囲気好き

異国レストランって感じの匂いがした。1日目に(一昨日)頼んだ「マサラ・ドーサ」でメニュー選びが大事だと痛感したので、今日は無難に「チキン・フライド・ライス」にした。

Chicken Fried Rice

想像以上に美味しくて、日本でこのチャーハンが売ってたら食べたいぐらいには好きな味だった。にんにく(?)が結構効いてたのと、にんじん(?)が固めだったのがアクセントになっていて、より美味しかった。

その後、靴と服を着替えてゴミ山に向かった。

ゴミ山へ
一面ゴミに覆われている
たくさんのペットボトル

フィジーのゴミ問題について、インターネットの文章や写真を通してなら知っていたが、実際目の前にしてみると、想像していなかった感情や考えが浮かんではっとした。大量に積まれたゴミを前に、自分のちっぽけさを突きつけられた。熱風と共に流れてくる強烈な匂いと、一歩間違えれば大惨事不可避のぐにゅぐにゅ地面。数メートルもあるゴミ山の上に立ってみて、「日本での幸せな生活もこの上にあるのかもしれない」と、どうしようもない申し訳なさと、漠然とした虚無感を抱いた。そして地面が全部ゴミでできているという事実にぞっとした。ここはゴミの種類別にゾーニングされているらしい。コンポストもされていた。地上には犬、上空には鳥がたくさんいた。特にゴミの周りにはハエがたくさん飛んでいた。

ゴミ山に立つ犬

そして、ウェストピッカーに実際会ってみて、来る前とでは少し違う印象を受けた。今まで私がウェストピッカーについて考えるとき、どこか自分と一線を引いて(自分とは違う人として)見てしまっていた気がする。それが実際会ってみると私と同じ「人」だった。同じ「人」だってこと。一見当たり前のことだが、無意識に別人として線を引いてしまっていたことに気づき、そんな自分が怖くなった。しかしその無意識は、自分を守るためだったのかもしれないとも思った。というのも、同じ「人」だということを真正面から受け止めてしまったら、同等であるべき者に対して何もできていない自分が醜く思えてしまうと思うのだ。まあだからといって、仕方がないと切り捨ててしまっては何も発展しないので、この気づきを機に、勝手に区別してしまっていた現状を少しずつでも認めて、同じ「人」として自分にできることを当たり前にできるようになりたい。

もう一つウェストピッカーに会って考えたことがある。それは「どこまで相手の立場に立って考えるか」について。日本では相手の立場に立って考えることが広く善いこととされていると思う。私も日本で生まれ育ってきたので、日常的に相手の立場に立って考えよう(相手の気持ちを察して汲み取ろう)としてきた。そして今回ゴミ山を訪れたときも同じで、そこにいるウェストピッカーの立場に立って考えて行動しようとしていた。「相手の立場に立って考えること=善いこと」だと思っているから。
しかし、それが矛盾した瞬間があった。私はゴミ山に入る前にマスクをつけたのだが、普段そこにいる人たちがそれを見たら、不快な思いをするかもしれない。(マスクをつける前一瞬その考えがよぎったが、強烈な匂いと虫が入ってくるのが嫌だったのでマスクをした。)しかし、実際にウェストピッカーに会ってみて改めて相手の立場に立とうとすると、ウェストピッカーが不快な気持ちになるかもしれないマスクをつけた私が話しかけてはいけない気がして、私は結局何もできなかった。それに実際話しかけたとしても、何を聞いても失礼になる気がしてしまい、一時の勇気では会話を始められそうになかった。それが凄くもどかしくて悔しくて苦しかった。「自分の視点を持ったまま、相手のために相手の立場に立とうとした結果、自分が相手のためにしようとしていることが何一つできない状況」何を行動しても、不正解な気がしてしまう。
相手にとっての不正解。「あ。」相手の立場に立とうとした結果、いつの間にか「自分の正解」を「相手の正解」にしていることに気づいた。怖いね。分かっていても、無意識の思考は止められない。たしかに相手の立場に立って考えることは相手にとって部分的に善いことかもしれないけど、必ずしも善いこととは言えない気がする。いくら考えたって相手の心を全て読めるわけではないし、自分よりも相手を見ていたらいつの間にか自分を見失ってしまうだろう。
そうならないために、明日からは、自分から自己開示をしてみたい。相手の様子を見て不安になって、合ってるかも分からない妄想を繰り広げるのではなく「私は今こういうことを思ってるんですけど、あなたはどう思いますか?」みたいな感じで、とりあえず考えを口に出してみることから始めたい。

ゴミ山見学の後は近くのカフェで、今日の振り返りと明日のアクションプランニングをした。上に書いた今日の出来事をばーっと振り返ってみて、今日も凄く濃い1日だったーと、改めて充足感に浸った。そして自分のプロジェクトを成功させるために明日は何しよう?何ができるだろう?と考えた。考えるとき、周りに意見をくれる誰かがいるありがたさを感じた。
明日から実際にプロジェクトを動かしていく!今のところ、楽しみより怖さの方が勝っているが、漠然とした不安に負けないよう、今に没頭し続けていたい。

17時半頃帰宅。帰宅してすぐこれを書き始めた。

今日もミルクティー(マサララテ?)が美味しくてるんるん♪

夜ご飯だよーって言われたので外に出てみたらカヴァパーティーが開催されてて、しかもそこにだいきとゆうがいてびっくり笑。

カヴァパーティー

カヴァはフィジーの伝統的な飲み物で、フィジー人はよく(お酒みたいなノリで)飲んでいる。初めてのカヴァはちょっと痺れるコーヒーみたいな味がした。

初めてのカヴァ
カヴァ作り中

あとレモンリーフ(?)っていう葉っぱを擦って置いておくと虫除けになるらしく、電灯のとこにかけててほえ〜ってなった。

虫除けのレモンリーフ

シドニーにいる友達とビデオ通話して爆笑してたり、写真を見せながら以前のホストファミリー(学生)のことを話してくれたり…和んだ。英語のイントネーションが独特で言ってることは50-60%しか理解できなかったけど100%楽しかった!9時頃まで近所の友達と庭でわいわいしてるの、いいね。

そして今日も夕食にカレーを食べた。基本的に毎晩カレーで基本的に辛い。 

今日のカレー

毎分毎秒新しい刺激に溢れていて、全部を見ようとしていたらいつの間にか頭がパンクして1日の最後の方はほとんど考えられなくなっていた。でも今しか見れない景色や、今しかできない経験、今の感情をスルーしてしまうのが凄くもったいなくて…この目がカメラレンズだったら、この耳がボイスレコーダーだったら、この頭と心がUSBメモリだったら、なんておかしなことを考えてしまう。それぐらい大切で濃い1日だった。インプットとアウトプットがどっちも間に合ってなくて、最高かもしれない。

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