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キーボードのタイプ音と

今日の昼は少し暖かくて春の雨が降っていてその音が心地よく昼寝が捗った。
夜は寒くて誕生日にもらったブランケットを肩にかけている。
昨日は風が強くて寒かった、三寒四温とはよく言ったものだなと思う。
きっと少しづつ春になっていって桜が咲いて葉になり、梅雨が来て知らぬ間に梅雨が明けて夏になってまた少しづつ涼しい日が増えるんだろう。
取り残されないように歯を食いしばらねば、少しでも外に出ねば。

さて。
今月のテーマの癒しについて忘れないうちに書いておこうと思う。
ここ数日外に出ず毛布にくるまってゲームをしているばかりの私に癒されるほどのストレスがあるのかは置いておいて。
私が癒されてると感じる時間はいくつかあって、今回はふたつくらい書こうかな。
ひとつ目はキーボードのタイプ音を聞いている時。
引きこもりなので大体一日中誰かと作業通話を繋いでいるのだけれど、その向こう側から聞こえるその音が好き。
あのカチャカチャとする音が大好きで、中でもmacの浅い音ではなく叩き心地のいい背の高いものの音が好き。
マウスのホイールを動かしている音も好きだし、たまにつくため息のノイズも好き。
考えたことなかったけど、自分のそれらは別になんとも感じないので多分向こう側に誰かの日常がある、というのに癒されているのかもしれない。
なかなか分かってもらえないけれど程よい雑音が心地よくて私は眠れないときに、わざとタイプの激しいゲームを指定してフレンドに配信のリクエストをしたりする。
ふたつ目はお茶を淹れているとき。
私は過去8年くらいお煎茶を習っていて(お抹茶のように急須で淹れる煎茶にもきちんとした作法がある。)、正直なところあまりお作法については覚えていないことも多い。
ただ、一杯のお茶のためにお湯を沸かし、湯呑みを温め、そのお湯を捨て拭き、少し冷ましたお湯を急須に注ぎ、急須を傾けた最後の一滴まで出し切る、その一連の動きをしている間のやけにはっきりと何もかもが見えるような感覚が大好きで、便利な時代のいまも時々急須でお茶を淹れる。
それが癒しなのかなんなのかは分からないけれど、だらけている日常のなかで大切な時間だなぁとは思う。
余談だが、初めてのお稽古のときに床の間にかけてあった掛け軸の一期一会の文字も毎回思い出しハッとさせられている。
多分お茶を淹れるたび一生思い出すと思う。

これを書いていたらタイプ音が聞きたくなり、フレンドにゲームのリクエストを送った返信が来たので今日はそれを聞きながら寝ようかな。

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