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茶を聴く

新月の日のこと

初めて触れる
李舟さんの世界観は
溜め息がでるほどに
美しい

全てを逃さぬように集中しようとしすぎて
逆にふわふわしてしまう

書くことができるように
と言う私の言葉から選んで下さった
長い眠りから覚めたおじいちゃんのお茶
茶葉からは奥行きのある甘さを感じた
湯が注がれると
それはそれは鮮やかに目覚め
香りは清らかで優しい女性のように
口に含むと次第に炭のような
香りと渋さが広がる
お腹に入った後は
どっしりと力強い安心感がずっと残り
あっ、やっぱりおじいちゃんだったと
気づく

ふわふわはもう消えていた

2煎目、3煎目と変化する様子を感じながら
靖子さんと自然と溢れ出る気づき分かち合う
そこに居る皆から発せられる言葉全てが
私にとって意味のあるもので
静かな高揚感に包まれる

最後のお茶を頂いた時
ちょうどの加減で
過不足なく
満たされていた

ゆっくりと時間をとり
香りやハーブの
ひとつひとつと
響き合い
感じ切ることを
していこうと思う

素晴らしい時を
ありがとうございました
謝謝

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