診療看護師について
(´_ゝ`){たにぐちです!
今日は看護のお話し。
診療看護師についてご紹介します。
診療看護師とは?
診療看護師はアメリカのナースプラクティショナー(Nurse Practitioner:NP)を参考にして日本で養成されています。
日本でのスタートは2008年4月から
大分県立看護科学大学大学院修士課程で養成教育が開始されています。
NP養成コースの修了者に対して
一般社団法人日本NP教育大学院協議会(以下、NP協議会)が2011年から実施している
「診療看護師資格試験」の合格者は2019年の合格者も合わせて400名近くいらっしゃるようです。
ちなみにアメリカでは1970年代から動きがあったとか。
参考:「アメリカにおけるNPとCNSの役割と責任」
NP協議会の会員校は全部で9校あり、そちらのNP養成コースを修了し、NP協議会の試験に合格することで晴れて「診療看護師」として臨床での業務に従事します。
会員校はこちら
北海道医療大学大学院
東北文化学園大学大学院
国立大学法人 山形大学大学院
東京医療保健大学大学院
国際医療福祉大学大学院
佐久大学大学院
藤田医科大学大学院
愛知医科大学大学院
公立大学法人 大分県立看護科学大学大学院
NPは"mid-level provider"として
アメリカの4州では医師と協力して
5州では自律して診断、治療、薬の処方が出来ます。
安全な「医療的介入」ができる存在
診療看護師は、2年間の大学院教育課程において主に臨床医による医学教育を受け、21区分38特定行為研修もすべて修了し的確な臨床推論、安全な医療的介入が出来るスキルを習得しています。
医師不足の医療現場を改善することが期待されています。
アメリカでの活動領域は複数の専門に分化されていますが
日本では国民や、社会の理解を得る為にも、今日本が抱えている課題に対応した2つの領域に設定しています。
①在宅医療
②プライマリ領域
今後の動向によっては活動の範囲が拡大しそうですね。
診療看護師になるには
診療看護師は5年以上の看護師経験を経て、NP協議会が認定した大学院修士課程NP養成課程を修了し、NP協議会が実施する認定試験に合格した方が名乗ることのできる資格で5年ごとの更新制となっています。
行政の動き
超高齢化社会の日本では
国民の医療ニーズの増大・多様化、公的医療財源の制約、労働力・人口減少などの医療・介護を取り巻く環境の変化へ対応するために、我々医療職の働き方や人員の確保をどのようにしていくのかを検討しており
「新たな医療のあり方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」
「医師の働き方改革に関する検討会」
が設置され議論されています。
それらのなかで
「特定研修制度の対象になる医行為について、安全性と効率性を踏まえながら拡大し、このような行為を行う能力を持つ人材を養成していく必要がある」
等、診療看護師の必要性が明示されているようです。
そのような動きの中で2015年10月には「特定行為研修に係る看護師の研修制度」として法制化されています。(保健師助産師看護師法一部改正)
また日看協からも
「2018年度NP 教育課程修了者の活動成果に関するエビデンス構築
パイロット事業」
が2019年7月30日に公開されました。
終わりに
今後の業界を担う重要な存在となりそうです!
今後も診療看護師だけでなく、取り巻くその環境からアウトカムや様々な意見が上がってきそうです!
今後も目が離せませんね!
たまにはこのような記事も!
(´_ゝ`){ではまた!!!
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