ドラマ「監察医 朝顔」を見ての感想

見たと言っても、数回だけだ。所々と、最後の2回のみである。
今、思えば、最初から、きちんと見たかった。最終回を見ていて、ふと思ったのである。
「間のとり方がうまい」
他のドラマは、ストーリーがテンポよく(いや、よすぎる)、進む。
それはそれで、楽しめるのだが、この「朝顔」は、テンポがノロい。これは、あえて制作側の演出だろうと思っている。
扱っている材料が材料だけに丁寧になっているのは当然だ。が、それに加えて、見る側に、考える時間を与えているのではないか? と。
特に、病気になった役を演じている時任三郎さんの顔がアップになって、その表情が変わるのか?変わらぬのか? のシーンに長い時間をかけていた。

私は、演劇を観る時は、同じ舞台を二回、観ることにしている。もしくは、原作本を先に読んでから、観るようにもしている。
その理由はテンポにある。正直、テンポが早くて、ついていけないのである。
一回観ただけだと、最後の10分のところしか頭に残らない。消化不良である。

製作者側には、決まった時間内でいろいろなストーリーを入れて、たくさん楽しませたいという気持ちがあるのはわかる。
でも、あえて、演劇関係者、ドラマ関係者にお願いしたい。
もう少し、余裕があって、観客にゆっくりと「味わらせる」「笑わせる」「泣かせる」作り方をしてほしい。また、演者一人ひとりの演技を楽しませてほしい。

そんなことを思わせた「監察医 朝顔」だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?