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バイクのある暮らしはじめました #4

2021年夏。
突然思い立ち、バイクのある暮らしを始めました。

卒業検定までの道のり

普通自動二輪の教習も大詰めになると、『みきわめ』と『卒業検定』が待ち構えています。
1段階のみきわめは、バイクの取り扱いや課題(スラロームや一本橋など)が習得できているかの確認、2段階のみきわめは、課題と法規走行(交通ルールに従って走行できているか)が習得できていて、卒業検定の合格基準に達しているかの確認が行われます。

1段階のみきわめが行われる頃には、バイクの取り扱いも、一本橋などの課題も、ある程度上達しているので、普段通りに走行していれば『みきわめ良好』となり、2段階へと進むことができるようです。
2段階のみきわめは、卒業検定前ということもあって、緊張することもあるかもしれませんが、大丈夫です。補習を経験した劣等生の私も、みきわめで躓くことはありませんでしたから(笑)

緊張?!の卒業検定

2段階のみきわめを終えると、卒業検定を受けることができます。
結果から言うと、私は、2回受験しました。最後の最後まで劣等生でした(笑)

1回目の卒業検定の朝、いつも以上に清々しく目覚め、コースもバッチリ覚えているし、情報番組の占いもいい結果だったし、間違いなく合格だ!と思いながら教習所へ向かいました。これはもう、卒業の2文字しか見えていないでしょ!と、気分は高揚。緊張感はゼロ。
そして、一人きりの卒業検定が始まりました。
何度も走ったコースを、いつものバイクで、いつものように、ぐるぐる。
不安だった急制動も一発で合格。あとは、一本橋だけ。もう、これは楽勝で合格だな。そう思った私は、ランチのことを考えていました。一本橋がまだ残っているというのに!!
結果、一本橋に乗った瞬間脱輪しました…
担当の検定員さんからは、一本橋が無事に通過できていたら合格だったと言われました(泣)

2回目の卒業検定は、緊張こそしませんでしたが、できるだけ『無』になれるよう、余計なことは考えないように頑張りました。そのためか、2回目の卒検についてはほとんど記憶がなく、あっという間に終わってしまいました。
結果、合格を頂くことができ、晴れてライダーとなることができました。

母もライダーに?!

私が二輪免許を取得してすぐ、母も二輪免許を取得するため、教習所に入校しました。

私の免許取得を、あれほど大反対していた母が、バイクなんて一生乗らないと言っていた母が、「私もバイクの免許取る!」と。
バイクまで購入して、ライダーデビューする気満々。
家族みんなが、びっくり仰天。
教習所の指導員さんたちも、びっくり仰天。

年齢を重ねてからの二輪教習は、バランス感覚の衰えや筋力の衰えなどで、若い人たちに比べると、教習の進み具合も遅く、大変なことが多いようで、母も、だいぶ難儀していました。
それでも、諦めることなく、教習を終え、二度の卒検を受け、ライダーデビューを果たしました。

もし、コロナが流行していなかったら、こんな日常はなかったね。と、母とよく話します。
バイクに乗ろうと思ってから、ほんの数ヶ月の出来事だけど、あの日、あの瞬間、何か一つでも違っていたら、今この日々には繋がっていなかったと思うと、とても感慨深いです。
これからも、安全運転に気をつけて、楽しいバイクライフを送りたいと思います。

私の記事をここまでお読みいただきありがとうございます。とても嬉しいです。頂いたご支援は、作品づくりに使わせていただきたいと思います。『何気ない日常の中に、キラリと光る一瞬がある。ファインダー越しに見えるその光を、大切に残してゆきたい。』