見出し画像

バンド撮影は体力勝負

ライブ撮影の中で一番体力が必要になるのは、バンドものです。
まず、被写体の数が多いというのがあります。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードにフルートやSAXなどのフォーンセクションやバイオリンをはじめとするストリングス、様々なパーカッション、ダンサーまでいたりする。
基本的に、全員の単独写真を撮る必要があるので、一人一人が写せる位置に移動が必要だけど、全体像も重要で、セットリストがこれでこの曲はどの辺りでギターが活躍するとかわからないと、良いシーンを逃すことになる。この情報が手に入ればかなり確実に押さえていけるわけだけれど、大抵の場合、教えて貰えない。だから、初見での撮影はとても厳しい。何度も撮影することで、曲のイントロでどんな展開があるかわかるのだけど、初見の場合でも、曲調で判断して動いて撮影する。

広角レンズをつけたカメラと、望遠レンズをつけたカメラと、標準レンズやメモリーカードや予備のバッテリーを持って右往左往するわけです。(笑)

ドラムの位置がとても難しい。
大抵の場合、フロント(前方メンバー)のボーカルと前後で重なる確率がかなり高いからで、ある時はスモークが濃過ぎてバック(後方メンバー)がほとんど見えないこともありました。(笑)
頼んでもいないスモークをホールスタッフがサービスの気持ちで出してくれたようだけど大迷惑だった。
_(:3 」∠)_

出来るだけ多くのメンバーが写るような位置としてはセンターでは無く、少し下手(舞台に向かって左側)側にずれた位置なのです。
ただし、ボーカリストとバックバンドの場合は、寧ろ主役以外がでしゃばらないように撮るようにします。

いかにして、経験と勘でシーンを想定してレンズや撮影位置を選べるかがバンド撮影のコツなのかなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?