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再演、再利用、再生産、再会

それを言うなら「僕たちは」だろ?どうも、神山です。

「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」にかこつけてスタァライト感想を書くやつです。前回は毒にも薬にもなってない感想記事だったので、今回は少し張り切ってやっていきたいと思います。アニメ本編と映画の編集部分ネタバレやってくぞおらおらおら。

1.気になったこと

編集等々によってアニメ本編とちょっと違う見せ方をされたところについて。

・華恋、髪飾り忘れないの・・・?
まひるちゃんのお世話シーンカットなのか、はたまたマジで忘れずに一回で起きたのか…。ぼくは初見時から後者だと思っており、震えてました(僕の知らない本編が、始まる…)。
・じゅんじゅんめちゃストロー咥えんじゃん
趣味か????(編集者じゅんじゅん大好きかよ)
・ひかりちゃん過去編
1キラめき130gのところはカットされましたね。……あんなにロンドン橋がひかりちゃんカラーだったのね。東京タワーからの対比が鮮やか過ぎるでしょ。過去編の喪ったキラめきの話、あんなに鮮やかに反復していたんだね華恋ちゃん……。でもどうして華恋はひかりが一人で背負ったはずの「運命の舞台」燃料用のキラめきを喪って……?
・誇り、渇望、嫉妬、約束のレヴュー、全部好きってこと
大画面で見るThis is 真矢、完璧でしょ。鳥バード2018とシャカリキスワンのせいで大分初見時のストイック強者感が減ってしまっているとはいえ…。クロディーヌ絡みがほぼ編集されているので、マジでただ強い真矢になっていた(俺たちは知ってるよ、お前がクロディーヌを見てるってこと)。
誇りのレヴューのあとに渇望・嫉妬・約束がメドレー的に襲い掛かってきますが、まぁ編集と新曲とテロップが最高でしたね。メガネ遺跡・魔♡球♡盤・宿怨お屋敷。お前たちそんな名前の舞台装置を動かしてたのね……。ゴリゴリバックボーンはカットされており、渇望・嫉妬はマジで華恋ちゃんの前に立ちはだかる壁感が強かった(観客の思い入れへの信頼…)。約束のレヴューは曲も相まって完璧な時間でしたね。マジで最後の一撃のとき泣いてるもん毎回……。
・孤独→絆のレヴュー
ななの強さ、半分はこれまでの経験による読み勝ちみたいなところ(VS真矢は初戦を執念で勝ったあとの周回についてはパターン勝ちしてそう)なので、「未知」なひかり・華恋には地力バトルになるんだろうな、それでもハチャメチャに強いんだろうけど。でも多分ななが真矢に勝ったように、ひかり・華恋はななに勝って前に進むんだよね。「絶対に止めることのできない力で絶対に動かないものを動かす」じゃん…。
・じゅんじゅん語録
レヴューシーンでカットされてた口上、ここできっちり出してくるか…。実質じゅんばなのレヴュー、琥珀さんに煙草を渡す九十九さん、ずっと泣いてしまうね……(編集者じゅんじゅん大好きかよ)
・レヴューデュエット、そして新章へ……
レヴューデュエット、2対2、タッグマッチ、二人でスタァになれるんだよ!から流れるStar DivineじゃなくてStar Diamond!!!!大場ななの呪縛から放たれたロンド、俺たちの知らない舞台が、完全に幕を開けてしまった……。天堂真矢は負けてない……!(大泣き)。いや、これマジで大場なな編が終わったことによる新章、アニメ版とは異なる世界への一歩でしょ…。何…。
・蟹カット
あとは駆け足で本編の終わりまで走っていく(ここまででだいぶ体力をもっていかれておりうろ覚え)。このあたりはわりとカットされたシーンが大事だったと思うので、アニメ版を追っかけ見直したいよね。キリンも語り掛けてこないしさ…。
・大団円、そして
そしてOP→映画主題歌→特報END。はよ2021年が来い!!!

2.気付いたこと

アニメ本編だと気付かなかったけど、総集編になったことでいろいろクリアになったところについて。

・華恋、めちゃくちゃいろんなところから落下するね?
風都タワーなら、W-B-X流れるじゃん…。ではなく、これ、華恋の再生産については落下によって位置エネルギーを運動エネルギーに変換していくことが、再生産に必要なエネルギーを消費する、みたいなことなのかな?(ひかり転校前の東京タワーから落下する夢から始まり、舞台飛び入り!とか、髪飾りが溶鉱炉に落ちたりとか、嫉妬のレヴューとか、レヴューデュエットとか、悲劇のレヴューとか…。もちろん、彼女がフローラと重ねられているからこそ、落下・墜落・別れさせられるものである、という部分は大いにありそう。一方でひかりってエネルギーを溜めていく感じがある。光があたって武器が再生産されるのも、星を積み続けて一人でキラめきを生産するところも。ななはエネルギーを延々と保存しているのかな。全員のキラめきを運命の舞台で回収、再利用、みたいな。華恋やひかりの「再生産」は違う形に・力に変換されていくけれど、ななの「再演」はできるだけ変質を避けようとした結果のものなので。この辺の話は掘り下げていきたいですね。
・繰り返しのバリエーションについて
ロンド(輪舞)と名付けられている通り、この物語は繰り返しが多用されている。それも単に「再演」によって世界が停滞していた、という部分だけじゃなくて、例えば純那が華恋を叱ったときのポーズと、華恋がレヴューで純那を倒したときのポーズが同じだったり。例えばひかりちゃんがキラめきを喪失したときと、華恋がひかりちゃんと離別したときの喪失感の表現だったり。例えばレヴューデュエット前は真矢が練習室に居てあとからクロディーヌが来るけど、レヴューデュエット後の「舞台少女心得 幕間」のときは逆順だったり。小さな繰り返し表現と、「再演」の繰り返し、そして戯曲スタァライトの展開とシンクロしてる華恋・ひかりの運命も「繰り返し」ではあるんだろうな、って。見る回数を重ねていくたびに、新しい繰り返しの発見がありそうですね。

3.たすけてください

そして追加シーン全体!!おい!!!聞いてないぞ!!!やめろ!!おい、やめ、たすけ、たすけてください(つづく)

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