第17回KEKサマーチャレンジ参加体験記

これは数物セミナー Advent Calendar 2023の12/19分の記事になります(遅刻)
今回は第17回KEKサマーチャレンジについての参加体験記について書きます。(最初に予告した記事は長岡統計の劣化コピーになりそうなのでやめました)


サマチャレって、何?

サマーチャレンジは基礎科学を担う若手を育てることを目的に大学3年生を主な対象として行われ、 今年で17回目を迎えます。研究最前線で活躍する研究者による講義や施設見学のほか、 素粒子・原子核の豊富な実習プログラムが用意されています。 実習では、研究者から直接指導を受け「研究」の一連の流れを体験することができます。 基礎科学の様々な研究や分野を身を持って知る機会となるだけでなく、 科学を志す仲間との出会いや今後の進路を考えるきっかけとなる科学技術体験型スクールです。

https://www2.kek.jp/ksc/index.html

簡単にいうとKEKに10日くらい泊まりこんで実験して発表したり講義をうけるやつです。交通費、宿泊費全部KEK持ちです。わーい。

応募

応募書類には800字くらいの作文を書きます。今までやってきた科学に関わる活動についてだった気がします。◯◯オリンピックに出た実績がありますす、みたいなやつじゃなくても全然通ります。自分は高校2年生のときに◯◯という物質の効率的な合成方法について研究しましたという内容のものを書きました。物理の話は全くしていないです。選考は応募者の属性を隠した状態で純粋に作文だけ見て行っているらしいです。見たい人は個人的に連絡もらえれば見せます。

当日までのワクワクタイム

詳しくは後述しますが、サマチャレにはOB・OG会が存在しており、ツイッターで優しい先輩方が色々やっておいたほうがいいこととかを教えてくれました。夏に10日間も泊まるので洗濯機で洗濯する必要があり、洗剤を持参する必要があります。宿泊するために旅費の手続きを行う必要がありますがこれを結構な期間忘れていて思い出したときは心臓止まるかと思いました。メールはちゃんと見ましょう。

期間中

期間中のプログラム。https://www2.kek.jp/ksc/program.htmlより引用

みっちり詰まったスケジュールです。演習内容はこちら。講義は、最初からインフレーションについてのものでお遊び程度にしか物理触ってない自分にとっては全くわかりませんでした。化学科の人は自分ともう一人、それ以外は10人程度が工学部の物理系学科、それ以外は理物という印象でした。他の人も「全然わかんないよー」って言っている人もいれば、相対論勉強してたから言っていることは分かった、と言っている人もいました。

最初の学生交流会では、それぞれの班ごとに前に出て自己紹介を行うという指令が出されました。全員で60秒(だったっけ)になるように頑張り、一番近い班が最終日の発表順を選ぶことができます。一番印象に残っているのが、ヨビノリたくみ(サマチャレOB)と同じ学科に在籍している方がヨビノリのはなしを始めたら他の班も続々とヨビノリの話をしだして先生からヨビノリ禁止令が出ました。あと、「友達に紹介されて一緒に応募したが友達は落ちて自分は受かった」って人が何人もいました。カップルで参加しているのが何組かいたらしくうちの班のTAさんがすごい形相でその恨みつらみを影で班の別のTAさんに話していたのがウケた。

演習の時間は班によってまちまちです。前半は時間が来たらやめるかーってなりましたが前日とかはかなり遅くまでやりました。実験機材を先生方が先生の所属大学に持って帰る必要があるので早めに終わらせる必要がありました。
いろんなところから集まるので、先生や学生が地元のお土産を持ち寄っておやつにしていたのが楽しかったです。話題作りにもなるので余裕があれば持ってきてみてください。

東海ツアー、つくば見学ツアーがすごい面白かったです。人も少ないので一般公開のときよりも色々聞けます。稼働していない期間に見学するので、結構奥まで見ることができます。

自由時間ではほんとに自由ですがKEKの外に出ることはできません。おやつ買ったりは営業時間の短い売店に駆け込むか、ドミトリーの自販機(おやつやカップ麺が売られている)で買うしかないです。
あと、支給された弁当はわたしみたいな小さい女からラグビーやってた体格の良い高身長の男子まで同じ弁当で、しかもわたしでも結構期間中に腹が減ったのでなにかしら持ってきたほうがいいです。
次は部屋についてです。女子は部屋に風呂・トイレはありますが男子は水回りは共用です(!?)。女子部屋のことしか知りませんがシャンプー、リンス、ボディソープはありました。ドミトリーには机とベッドがあります。部屋で自分で空調を操作することができます。

男女比は55:15くらいの記憶。誰かが「女子会やろうぜ!」って言い出して小林ホールの前の机で女子会が開かれましたが実験で来れないという人が多く5, 6人しか集まらなかった。うちの班の人(自分以外男子)は会場の目の前で解析していて「行ってきなー」って送り出してきてくれた。感謝。会では2時間くらい物理の話をして(聞いて)、そろそろ終わるかーってなったときに一人が「女子会だし恋バナやんないの?」って言い出して申し訳程度に30分くらいそういう雰囲気になった。

終了後

サマチャレにはOB・OG会があり、活発に活動しています。世代間交流会が
定期的に行われています。私はそこで出会った方(7期上)とよくゲームする仲になりました。自分自身、がっつり物理に触れているわけではないので違う分野の人の話を聞けるのが楽しいです。事情により来年の対面の世代間交流会に行けないのが悲しすぎる……

班のTAさんに挨拶しに某学祭に行ったら班のTAさん同士がサマチャレきっかけに付き合っているのが発覚したのは別の話

おそらく、GWあたりに応募要項が上がると思うので、現B1,B2の方はチェックをしてみてください。

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