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New ALBUM「白紙化白書」によせてライナーノーツ

PHONON NOTES New album「白紙化白書」1つずつ解説!

_(アンダースコア)

ALBUMの冒頭は既存曲よりも、何かしら新しいものを置いた方が新しい何かが始まる感じが出るのではないかと考えて、トップバッターとして配置していたold songの前に、old songと繋げる形でなにか作れないかと模索。
曲のフレーズを抜き取り逆再生。そこに元のメロディをちょっと改変したものを入れるとこで、関連付け出来た曲へ。

Old Song

別の曲(恐らく空腹)を作成時にいじってたソフトシンセでコード進行を作成。
突然思いついたものだから、忘れないうちにと思い空腹の作成を中断して、その日のうちに作り上げた。
琉球とヨナ抜きの両方の音階がメロディに使用されていて、南国と和の狭間を通ると思いきや南国寄りになった1曲。
バックでは激しくリズムがなっている。忙しなさの中にあるのんびりした空気を出している。

劇場

歌詞あり曲に挑戦!と息巻いて作ったものの、歌詞が思い浮かばずinstrumentalへ。
歌詞練習ノートには劇場と名付けた歌詞が一応あるが、この曲のイメージではなかったため不採用。
バンドサウンドっぽいものに歌を乗せてみたかったため、ギター激しめなリフを繰り返している。
作ってはフレーズを削り作ってはフレーズを削りを繰り返して中々納得のいく所にたどり着くのに時間がかかった曲。多分PHONON NOTES史上最高に時間かけてるはず。

空腹

こちらも歌詞あり曲を作ろうとして作ったオケ。ボーカロイドを載せるところまで行こうとして気がついたことが……。
やはり歌詞はメロディをそんなに上下させる必要は無いかなと。
平坦かつ緩やかに流れるメロディで歌わせた方が自然なのではないかと。
てことで、それ以上の歌詞メロディが思い浮かばずinstrumentalへ。
木琴でメロディだった線を辿るように音を奏でている。

Euphoria

今回のALBUMの中で1番最初に作った曲。アートコアコンピというものに参加してみようと思い、初めてアートコアっぽいものを制作。
でもコンピに出せるようなものじゃないかも……と思い引き下がり自分の曲としてリリースすることに。PHONON NOTESの中で当時は1番早い曲だった。

§(セクション)

雅なまでに へ繋げるために作った間奏曲。
激しかった劇場、空腹、Euphoriaの後に比較的穏やかな曲である雅なまでにへ繋ぐには間になにか必要だと考え、何が始まるのか分からない無機質な音を繰り返すショートミュージックを作成。雅なまでにで使用したリフを中盤から奏でて、自然に雅なまでにを聞けるテンションまで落ち着かせる役割を持たせている。

雅なまでに

ALBUM構想を練った後に、和テイストのエレクトロニカを作りたいと思い制作。
こちらはOld Songと異なり完全にヨナ抜き音階で構成。雅な雰囲気の中出てくるリズムフレーズはどこか切なさと激しさを両立させている。

消灯惑星

音楽活動を始める前に、もし自分が音楽をやるならと考えていたタイトル5曲の中の1つ。学生時代の自分は頭の中で妄想でEPをリリースしてたみたい。

忘れた現実と違う次元
消灯惑星
最終列車
(あとの2つは忘れた……)

因みに「忘れた現実と違う次元」については、このnoteを遡ると歌詞が出てくる。恥ずかしいので書かない……。

しばらく歌詞ありは思いつかないだろうということで、脈絡もなく登場したのが消灯惑星。
ALBUMのコンセプト「白紙化する」ということで初期の初期の思考を記録する意味を込めて、このタイトル。

青の心理

コード進行やメロディを無視して、エレクトロニカを作ってみようという気持ちで制作。
全て単音のフレーズが重なって出来た曲。
そこにリズムフレーズを合わせてエレクトロニカバンドっぽい曲へ。
無機質な気持ちはブルーな気持ちというのをテーマとしてるが今考えると意味分からん。

睡路(PHONON NOTES Remix)

前作「レコードプレイバック」収録の睡路のリアレンジ曲。和な雰囲気漂うオリジナルと異なりエレクトロニカっぽい、クリスマスっぽい曲になった。

Paragraph

記号で¶と書くらしいが、配信用の文字に対応してなかったためやむなくローマ字へ。
ALBUMジャケットは¶のままなので唯一のタイトル変更曲。

戯言へ繋げるために作った戯言のためだけの曲。_や§と違うところは、次に繋ぐ曲の要素を使っているが、完全に入ってないメロディも使っているということだ。Paragraph中盤のメロディは戯言本編には存在しない。

戯言

洒落たLoFiを作成しようと思って作った曲。
YouTubeの映像素材でコーヒーを使っているため、コーヒーの曲的な感じになってる。
ブルーノートを使用して、エモさがあるメロディにしてるつもり……。

ずっしりくるベースはイヤホンで是非。

しらないあなたへ

ピアノでずっしりしたフレーズを作りたい。という気持ちからイントロを作成。
その後はリズム、メロディと後付けしていって積み立てたように作った曲。
コーラスが欲しくて、コーラス音源をかなりリバーブをかけて使用している。

翠雨

制作日がかなりの雷雨で荒れていて、更には停電をしたので真っ暗な部屋の中昼間の大雨の中の微かな光の中で作った曲。

雷が鳴っているということで、この機会を逃すまいと録音。曲中盤に取り入れた。

ピアノ、ベース、リズムで構成されたシンプルな曲だが、ピアノがかなり重ねてあるので実は見た目よりもトラック数は多い。

terminal

1日の終わりに寄り添うのがテーマ。
優しいエレクトロニカで疲れた体を癒します。

切なさと勢いのあるメロディを、ずっしりとしたベースラインとキックで支えています。

白紙化白書

タイトルトラック。最初の計画では1曲目の予定だったが、_を制作し、トップバッターが決まってからは最後に位置させようと決めた曲。

ピアノとストリングスだけで構成された静かな曲。今一度まっさらな気持ちで制作しようという宣言を込めている。

音数がかなり少ないがために、ミックスの音量調節がかなり難しかった。
曲の中にある間をどれくらいにしようか何度か試して作ってある。

全体感

_~§~Paragraph~白紙化白書のそれぞれの間に4曲入っている。3つのかたまりに分け、1つ目はバントサウンド的なもの、2つ目はエレクトロニカ、3つ目は優しい曲という分類である。

バラバラなものを間奏曲を使うことで何となくストーリー仕立てた流れに出来た気がする。

前作は9曲で今回は16曲。ほぼほぼ2倍近いが制作時間はこちらの方が短い。それだけ集中して制作出来たということなのだろう。

次回作品計画

既に翠雨のRemixなどの新曲をリリースしているが、それらを含めた新EPを計画中です。

LoFi プレイリストがテーマの新作品群がどうなってゆくのか、ご期待ください。それでは。

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