劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト感想

 やぁやぁどうも、ファイΦです。先日22日に劇場版スタァライトのBlu-rayが出たので何回でも見返せるようになったので感想をば。6カ月前に劇場で見たけどやはり何回か見直すと発見があってほんと買ってよかったです。とりあえず忘れないうちに書いときます。毎度毎度、感想とは何なのかと言わんばかりの書き殴りですが…。当然ながらネタバレ含みますので本編見てない人は注意してください。



進路相談

 新入生の指導や次の聖翔祭に向けての準備をしつつ卒業後の進路希望調査をするシーンから始まり、TVアニメからの時間経過を感じさせます。自信満々に挑む意気込みを話す真矢、「チャンスは誰もが平等」「情熱」と聞いたことのあるワードを口に出すクロ、覚悟を決めたまひる、日舞には口が辛くなる香子(お説教する後ろで「あちゃ~」「また始まった」って顔してる2人すき)、不安を口にしながらも挑もうとすることを宣言する双葉、裏方への憧れがまだあるなな(まさあめ大好きです。「明日には第一稿あげてるから」って言うのを眺めながら微笑んでるシーンも。「まだ決めきれないか」に微笑みを返しているあたりやっぱ悩んでるんだなって)、大学受験を考える純那(また真矢クロに届かないコンプレックス発症してる…)と進路希望面談が進みます。進路希望の描写の順番は謎だったのですが、個人的には進路希望の固まり具合がキーな気がします。真矢クロあたりは確信をもって答えているのに対し双葉・なな・純那あたりは迷いというか決めかねているといった印象。最後の華恋の白紙は特にそれが顕著に出ていると感じます。そして自主退学したことが明かされるひかり(こいついっつも自主退学してんな)。また、双葉のレヴュー中の「まひるの腹の座り具合」と言ってることからもまひるが双葉に比べて自信をもっていることが分かります。また、エルドラドを演じている華恋は相手役が純那でありますがひかりへの思いがそのままセリフに現れていてそりゃこんな気持ち籠っちゃうわってなりました。事情を知る同級生からは不安な眼差しで見られていましたが後輩たちからは拍手喝采を受けているシーンの華恋の気持ちはどうだったんだろうか…。

13年前の出会い

 話は遡り13年前にひかりと華恋の出会いのシーン。5歳の時から舞台をやるひかり。そして役に入りきるのもまたこのころから。華恋が人見知りしてるシーンは初見ではとても驚きました。最初は距離感のある二人は次第にひかれあうように仲良くなります。弁当のシーン、華恋とひかりのを見比べると明らかに華恋の方が減りが早くて食い意地強いんかなって思ったり(他の子の弁当と比較しても米+卵焼き1切だけが残りって超スピードで食ってる。あとひかりの奥隣りの子が「私取られたくないな」って顔しながらお弁当抱えて若干奥に持って行ってて笑った)。何周かして分かったのは華恋が駆けっこに参加したりブランコをするようになったのは「ひかりに負けたくない」からなんすねぇ。お手紙渡すシーン、完全に沼に引き吊り込もうとするオタクの勢いで笑っちゃった。キラめき取られる前のひかりちゃんめっちゃしゃべるのな。饒舌に戻ったひかりちゃんが同窓会でいじり倒される世界線、あると思います。

新国立見学

 「長くない?」「双葉ちゃんもっと長いよ」から分かる、クロちゃんが双葉のこと気にかけている読みの話題の振り方。「遠慮しとく」のシーンで掃除当番表がアップになったので解読すると、部屋割りが分かる(全部読めると入ってない)。1人部屋がいくつかあるのと40人くらいがマックスなので全生徒が星光館にいるわけではないことが分かりました。204が空き部屋っぽいのでおそらくひかりちゃんが最初に入った部屋がそれ。This is そうじ当番表でクスッと来た。私服がパーソナルカラーが割り振られてて好き。「今日何の日か分かる?」からの謎の日付クソでか待ち受け(時間と日付の大きさ逆じゃない?)。「くっ…あんたが…!」のあとは何を言うつもりだったんだろうか?

地下鉄→皆○しのレヴュー

 珍しい組み合わせで談笑してて新鮮。真矢様の解説に割り込む双葉の「空飛ぶんだよな~」、ムッとする真矢様。「天堂真矢くらいには」で向かい側3人が反応するシーン。「また始まった」って顔するまひると「え、何の話?」って感じの双葉、「またなんか言われた」って反応の真矢で三者三葉のリアクション。それはそうとキリンの固有結界(レヴュー空間?)にいるときは時間の流れというか空間の歪みというかはどうなってるんでしょうね(他の乗客が消えたり急に町の中心にキリンが出たり地下鉄が変形したり…)。そしてみんな大好き皆殺しのレヴュー。顔度アップからの物騒なレヴュータイトルが強すぎる。先頭車両から着地した瞬間のぽへぇ~って顔も好き。「大場…」「なな!」分けてフルネーム呼ぶのも好き!鮮やかにクロの背後に滑り込み主席と次席の攻撃を躱すのも好き!!!「やっと来た」からの刀射出とか男の子大好きなシーンじゃん!!!(もちろん好き)長い方の獲物が来てようやく本番といった感じ。6人相手に飛んだり跳ねたりの攻撃や双葉の上掛けに刀刺して動きを封じたり投擲して牽制したり足払いしたりで一人だけ明らかに動きが違いましたね。クロが真矢に対してはずっとフルネームで呼ぶのに対してななにはななと呼び続けるのちょっとおもしろかったり。いわゆる黒ばなな状態のななを見たことないという反応が含まれてると個人的には思ってます。「なんだか強いお酒を飲んだみたい」は初見だとほんと意味不明でした(初見でなくても意味よくわかってないけど)。「だ~か~ら~」の若干ガラ悪ばななすき。その後の出血シーンは純那ちゃんの反応もあってドキドキしちゃいました。舞台装置で良かった。「…甘い」は血のり以外の意味もありそう。音楽も相まってこのレヴューは何回も観返しちゃいますね…。

 華恋がなぜ皆殺しのレヴューに参加しなかったのか、ここかなり気になっているのですが自分の中ではまだはっきり答えを見つけられてません。ななの「私も帰らなきゃ…」も。

決起集会

 落ち込む99組メンバー、そして暗い部屋で白紙の原稿とにらめっこする雨宮さん。原稿を持っていこうとする眞井さんの手をつかみ「待って」という雨宮。「決起集会までにって約束したよね」という眞井さん…怖い。「怖いのは分かるよ、でも進まなきゃ。みんなが待ってる」とても本質的なこと言ってそう(浅い考察)。壇上に上がり未完成であることを隠そうともしない眞井。そして「あーーーーーこわいなーーーーーああああああーーーーーー!!!!」ドン引きしてる子いて草。そして語る。怖いことが当たり前であるということ、みんなと一緒に最後までやり遂げたいと。それに触発されて「このセリフ言いたい」と一人。次々と「やりたい」「演じたい」との声。そして塔の立て看板を引き上げながらライトアップ。B組にナチュラルに混ざるばなな。雨宮さんが泣きながら眞井さんに抱き着いててまさあめの尊さに目をやられた。「私たちはもう舞台の上」と言っていた真矢と他5人の違いはその覚悟の違い。ななはみんなに次の舞台をただ待つような死した舞台少女ではなく貪欲に舞台を目指す舞台少女になって欲しかったのかなぁと想像。「再演の果てにみた~」のシーンはポジションゼロのTが9×30以上ほど並んでいたので大場ななが30週以上再演しているメタファーかなぁと思ったり。「舞台に上がれ、もう一度」「切られて傷つき血を流しても」「ケリをつけろ」「甘かった今までの自分に」←こういうの大好き。「私も自分の役に戻ろう。あの子への執着、彼女へのケリを」で死体の顔を横向けて死体視点で純那を見てあの子=純那を示してて純なな最高かよと思った。そして「ケリをつけるって何に」←純那ちゃんったら天然なんだから。「貪欲に獰猛に、舞台で演じ続けるために、次の舞台へ」←これで空っぽとかよく言えましたね…。トマト嫌いな真矢様、トマト丸かじりしてて偉い!

運命の舞台

 舞台の上での再会を約束したから「見ないし聞かない」と言い張る幼稚園華恋。そして「私だけの舞台って何?」と問う現在の華恋。そして6年前に劇団に入る華恋。「ノンノン」の由来がついに明かされる。謎の「KANI」Tシャツ。母から「ひかり」と聞くと耳ふさぐ華恋の子供っぽい感じすき。「怖くなんかない」と復唱するところは華恋が怖がってる感じがにじみ出てた(こんだけ意識してたのに1話冒頭まで忘れられてたの謎過ぎる)。聖翔目指すためにレッスン頑張る傍らで修学旅行委員的なのやってるの偉くない?(なおしおりの進捗)

恨みのレヴュー

 最初は香子とクロちゃんが博打場でちくちく。ツボがタワーっぽい形してる(細かい)。香子的には双葉に色々吹き込んだクロとの決着を望んでいたっぽいが双葉は直接香子との決着をつけたい感じ。「ご丁寧に」とはおそらく後でケリをつけようとしていた双葉の方から来たから出た言葉?デコトラに舞台列島一人旅って書いてるからやっぱ分かれ道なんやなって。序盤は香子が逃げる…というか双葉が追いかけると言った方がいいか?追いつこうとする双葉は香子に追いつきたいと理由を並べるが「大人の理屈はいい」「本音晒せや」「表出ろや」と詰めてくる。ドスの聞いた香子いい。「私の知らない貴方になったの(解釈違い)」香子の独占欲むき出しいいぞ。「これ以上待っていられない(デコトラ)」からの「もう一緒にはいられない」。横に並びたいからこそ別の道で近道(?)をしたい双葉。見放されたと思って厄介彼女と化した香子。そして清水の舞台から落ちる(比喩じゃない)二人。馬乗りのシーン、絶対入ってるよね()。「今度は私が待たせる番」とバイクのカギを預ける双葉。え、香子にバイク預けて大丈夫か?「こんなんおいてっても待たへんよ」→「頑張って追いつけ」ってことか?しょーもないといいつつどっぷりの関係てぇてぇ。「大人の理屈」のあと「ガキのわがまま」が来てて対比じゃんってなりました(浅い考察)。

 

競演のレヴュー

 Mr. ホワイトといいスズダルといい、どんなバランスでセグウェイに乗ってるんや(スピーカーの高さを思い出しながら)。「華恋ちゃん、華恋ちゃん」って言ってた人が「華恋ちゃん華恋ちゃんっていまこの舞台にいるのはひかりちゃんだよ」って言うの感慨深い。そして相変わらずコミカルなレヴューしかしないまひる。みんなを笑顔にするために舞台に立ってるだけありますねぇ。ハードル飛んでるシーン(足の動き)に力入ってて笑った。そしてダンベル194㎏持ち上げててダメだった。そりゃ片手で5話のクレーター作れるわ…。例のシーン初見でひぇ…って声出ました。しかもひかりの前に出てきたMr. ホワイト破壊されるし。露崎まひるASMR(詰問)。姿が見えないのに声が聞こえるとかホラーのそれ。1話で華恋を塔から突き落としたのと同じ感じでひかりちゃんも落とされる。そりゃ泣いちゃうよ。素直に話してくれたから優しく同意しててほんとまひるママ…って感じだぁ。ひかりと同じ舞台を演じることより華恋との舞台を優先させるところほんっとまひるの優しさを感じる。華恋とひかりの関係を知ってるからこそちゃんと仲を取り持っててお姉ちゃん力強すぎてさすまひでした。まひる推してて良かった…緊張に震えていたり自己嫌悪に陥っていた子が舞台で生きる決心してたら泣いちゃうよ…。#3の舞台も合わせて考えるとほんと推してて良かったって思いました…。

狩りのレヴュー

 「ケリをつけるって何を…誰と…?」からのなな登場(解釈人)。途中まで逃げてたのに「邪魔をするなら捕えてみせる、この狩りのレヴューで」ってなって熱かった。このレヴューは立場逆転が何回もあって好き。「眩しかった…眩しかった…純那ちゃんが!」は完全に解釈違いの語り草。切腹用の刀を足で突き出すのほんとガラ悪くて好き。「泣いちゃった」←草。「自分の言葉じゃダメ」「殺して見せろよ大場なな」の流れの変わり方すきだし「返してよ」は完全にギャグだし見てて情緒が持たなかった。「私の純那ちゃんじゃない」←やっぱり解釈違い起こしてるじゃん。「お前は誰だ」→「眩しい主役、星見純那だ!」あぁ大好き。お互いにまたねって言いながらフルネームで呼んでたり笑顔で泣いてるななや純那からの「泣いちゃった」で二人の関係性がほんとてぇてぇでした。たぶんこのシーン見てる私の顔もななみたいに笑いながら泣いてたと思う。

約束

 時系列は再び中学生時代へ。壁には華恋が演じた舞台の写真や親とともに行ったであろう釣りの時の写真。机の上に雑誌があるあたり釣り好きな家なんですかね。ふとした時にひかりちゃんからの手紙が目に入ってしまい「見ない聞かない調べない」という自分ルールを捻じ曲げてしまう。10年近く一方的な手紙しかコミュニケーションをしていないから「約束覚えているの自分だけかも」という不安に負けてしまう。王立演劇学院に入っているのを1話の転校してくる前に知っていたという衝撃事実。いやいや、なんであの時まで忘れてたんや…。時系列は現在に戻り再び「私にとって舞台って何?」と疑問を口にしながら塔へ向かうのだった。

真矢クロ

 控室(?)で動物将棋(?)をする二人。ひよこが可愛そうという理由で弱体化する主席可愛い。自分が真矢とのレヴューに満足してしまっていたことを語るクロ。そして次の舞台へ上がる覚悟を真矢を倒すことで示そうとする。

キリンとひかり

 「何なのよ、wi(l)d-screen baroqueって」とキリンに問いかける。みんなの疑問。キリンは「貴方たちが演じる終わりの続き」と返します。そしてキリンはその舞台を始めるための燃料となるべく発火し落ちていきます。…こいつらいっつも落ちてんな。そしてしれっと真矢クロがレヴューするステージを列車で通過する終わった組5名。上から見学してたんだろうか?

魂のレヴュー

 他のレヴューと違い4部構成。クロちゃん、髪まとめてたり八重歯生えてたりで斬新!すき。Act1ではまだ演じてる。Act2、クロちゃんがステッキ振り回して責め立てる。楽しそう。まだレヴューしてる。Act3、「俺はアンタあのライバルだ!」「これが私の魂(鳥)」と若干個人的なお話に。演じてる…?一転して真矢がペースを握る。空っぽになることで幾万もの役を演じると宣う真矢。そして感情のこもっていない微笑みでクロの星を弾く。いつものように「This is…」とポジションゼロをしようとするが弾かれる。明らかに動揺する真矢。高笑いするクロ。「星ならまだここにあるわ(べー)」セクシー↑。舞台の理を捻じ曲げられて激高する真矢。クロが「あんたは驕りも誇りも妬みをパンパンに詰め込んだ欲深い人間よ」と説教して後ろを取る形でリスポーン。口上が明らかに真矢の口上を意識してる。器(鳥)を破壊されてキレてんのかねじ伏せる宣言にキレてんのかはっきりせい。 ここからAct4もとい魂のレヴュー開始。こっちもクロを意識した口上。相思相愛じゃん。曲は誇りと驕りに寄せてる感じで熱い。「もっと見せろ♡天堂真矢♡」「観客はそれが見たいのよ」お前が見たいんやろ…。「あんた、今までで一番かわいいわ!」「私はいつだってかわいい!!!」劇場で吹いた記憶。真矢からかわいいという単語を大真面目に聴くことがシュールだし「いつだってかわいい」と思ってるのも面白い。「『まや』かしの微笑み」「『クロ』に染められゆく感情」で歌詞にお互いの名前入れ合ってるの好きすぎる。走りながら切り合ったりロープ使って機動戦しかけたり落ちながらも切り合ったりと真矢クロ激しすぎる…。そして互いの名前を呼び捨て合う。実質(*R18用語*)なのでは?「私にはアンタを!」←やっぱ相思相愛じゃん!!!負けたのが悔しいのか、終わった時涙を浮かべてますね。そして続きは明日と言い出す真矢。負けず嫌い出てます出てます。それにさらっとOKを出すクロ。真矢クロの関係、ほんっと好き!

ここが舞台だ愛城華恋

 そしてついに主役の登場。「約束があったからここまで来た」「舞台はひかりちゃん」と言うが「それはあなたの思い出?」「それはこの舞台のセリフ?」と問い返される。開演のブザーののちに観客の存在・ライトの熱さ・舞台の怖さを実感し、今まで「ひかりちゃんしか見えていなかった」ということや「この舞台(スタァライト)を演じ終わったら何も残らない」ということにおびえて死んでしまう。舞台少女として死んだとでもいえばいいんだろうか?目を見開き王冠が外れた華恋に駆け寄り死んでいることを確認する。「ごめん、謝るから」というのはどれに対しての発言なのかは何回観てもピンとこなかった。ひかりの言葉でショック死したという解釈でいいんだろうか?5歳のころに見たスタァライトをみて「届きそうになくて怖かった」「届かないから諦めようとした」ひかりに対し「輝くスタァに二人で」と共に舞台へ行こうと純粋な気持ちで言った言葉により神楽ひかりを舞台少女として生き返らせた(踏みとどまらせた?)。しかしその純粋な心に魅了され、ただのファンになってしまうことを恐れたため、許せなかったためひかりはロンドンへ行くことを決めた。そしてひかりはこの舞台(愛城華恋と神楽ひかりの物語)を終わらせるために「舞台で待ってる」というお手紙を添えて出棺。アニメと逆の展開ですね。

最後のセリフ

 そして始まるマッドマックス。「華恋、(舞台に)戻ってきて」からの思い出の数々を燃やし尽くすシーン。これは再生産ですわ。ライトの演出がアニメ版にプラスαされてるやつで感動した。「愛城華恋は舞台に一人、愛城華恋は次の舞台へ!」が華恋の出した答えだとはっきり分かりました。今までのスタァライトもまた1つの舞台、1つの通過点だと飲み込めたんだなって。「貴方の目を焼くのは『ひかり』」からひかりに見惚れてる華恋は神演出でしたね。「ひかりちゃんが羨ましくて悔しくて目が離せない」理由から舞台に立っている理由を理解し、今まで言えなかったセリフ・最後の台詞「ひかりに負けたくない」という言葉を絞り出しワイルドスクリーンバロック終幕となります。そして東京タワーが割れお互いの運命の舞台のチケットである髪飾りが外れる。互いを縛っていた運命から解き放たれる、そんなメタファーかなと思ったり。その後ひかりがポジションゼロを宣言。自ら上掛けを外すとそれを見守っていた皆も上掛けを飛ばします。その上掛けが飛ぶ光景は自由に飛んでいく鳥のよう。「演じ切っちゃった、レヴュースタァライトを」「探しに行きなさいよ、次の舞台を」「うん」

スタッフロール~終わり

 彼女らの卒業後をチラ見せ。みんな次の舞台に立っておりそれをひかりが訪問していくという内容。ななと華恋以外とは直接会っていた模様。曲もあってほんと泣きそうだった。かれひかの髪飾りはお互い髪じゃなくてカバンにつけててやはり縛っていた約束(呪い?)が解けているようなニュアンスがありそう。華恋が次の舞台に向けてオーディションを受けるシーンで終幕となりました。

全体考察

・ワイルドスクリーンバロックとは

原義(?)的には

 時間と空間を手玉に取り、気の狂ったスズメバチのようにブンブン飛びまわる。機知に富み、深遠であると同時に軽薄
— ブライアン・W・オールディス、『十億年の宴』p.305より 浅倉久志訳

らしいのだが、それをそのまま飲み込むのは難しい。キリンの言葉から察すると本来終わったはずの物語(物語とはスタァライトのことであり言ってしまえばTV版のこと)の終わり(愛城華恋や神楽ひかりたちのその後)を見せるもの。劇中人物の視点では「みんながこれから立つべき舞台とは何か」や「列車は必ず次の駅へ、では舞台は?」の問いを探すものだと考える。また、

美術史上一七二〇年前後の南・西ヨーロッパに支配的であった不規則な形の建築・装飾の様式に始まる分類で、のち一六世紀から一八世紀にかけて現われた、それ以前の古典的な整然と均斉のとれた様式を逸脱して、動感にあふれた美術様式を特色づけることばとなり、同様の傾向の文学・芸術・時代精神一般の様式の総称ともなった。ー精選版 日本国語大辞典「バロック」の解説より
〔仕事の適性があるか人を〕選抜する ーscreenの意味(他動詞)

だそうなので雑に意訳すると「野性的で動感に溢れた選抜」となる。舞台少女としての生き残りをかけてレヴューをしていたのかもしれない(もちろん私の残念な考察の一つですが)。

・「舞台」

 華恋とひかりの話に舞台というワードが度々出てきた。これは現実世界の我々から見たら彼女たちの生きる世界が舞台(物語)でありそのタイトルがスタァライトであるという裏付けとも考えられる。だからこそ華恋の「スタァライトを演じ切ったら…」という話は物語が終われば何も残らない(続編がない。あるいはその後の世界がない。)というメタ的な視点も混ざっていると解釈できる。もちろんそのままの意味で第101回聖翔祭のスタァライトを終えたらというニュアンスでも通るが、度々劇中で描かれるスタァライトの多くが華恋とひかりの姿であることを考えると都合がつく。最後の「演じきっちゃった、レヴュースタァライトを」発言から「スタァライトを」ではなく「レヴュースタァライトを」と言っていることから単なるタイトル回収ではなく「スタァライトという物語の内容を写像した愛城華恋と神楽ひかりの物語」が「レヴュースタァライト」であり、それをメタ的に「終わった」と表現しているのだ。何言ってるか分からないと思うので概念図的な何かを張ります(それでもわからんと言われたら私が悪いので文句言いに来てください)。自分たちの生きざまを物語としてメタ的に認識している程度で考えてください。

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終わりに

 気づけば安保ほど文字書いてました。たぶん文章破綻してますが出したいことは全部絞り出せたと思います。私もまた次の舞台を目指す端くれ。年明けからは燃やし尽くして生まれ変われるように頑張りたいです。修論を!!!ありがとうスタァライトライト…いや、レヴュースタァライト!

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