「南極料理人」を観て

 本日、「南極料理人」を観た。ちなみにですが、Twitch のWatch Partyという機能を用いて配信を行いました。この機能は①Amazon Primeに入会していて②PC版であればAmazonPrimeにある映像作品を同時視聴できるというものです。土曜日20時に配信する予定ですので是非一緒に映画を鑑賞しましょう(露骨な宣伝)!

 して、第一回は「南極料理人」です。当然ながらネタバレを含むので悪しからず。

 南極調査隊に料理人としてひょんなことから随行することとなった西村が、南極のドームふじ基地で送る非日常的な環境下での日常を描く作品です(ざっくり説明)。

南極という舞台

 南極は皆さんご存じの通り地球儀の一番下にある白い大地で日本からはるか1万5千キロ離れた場所です。そしてそこでもさらに厳しい場所にあるのがドームふじ基地です。他の南極にある基地と違い内陸部の標高3000mほどの場所に存在し気温も一年を通して-30℃を下回りペンギンやアザラシだけでなく細菌も活動できない極寒の地です。そんな場所で400日を超える期間滞在するわけです。その環境に「帰りたい」「電車で通える場所であれば」など極限状態の、非日常の日常を舞台としています。同じ南極を舞台としたアニメ「宇宙よりも遠い場所」と違い、終始人間に厳しい環境で神秘性の欠片も感じさせない(見たことのないようなオーロラさえ見せない)演出だったように感じました。また序盤のシーンにあったように「どこにも逃げられない」場所であることを感じさせられます。

料理の重要性

 そんな環境で1年強過ごす支えとなるのは食べ物です。「(伊勢)海老がある」と分かればエビフライコールをしながら作業をして料理人である西村の「刺身にしましょう」という提案を一蹴したり、ラーメンが尽きたことを知らされて露骨に士気が低下するなど日々の楽しみであることが分かります。また、西村が部屋に閉じこもってしまった際に原因の二人を伴い三人で頭を下げに行ったシーンも料理人なしでは生活が成り立たないことをよく示しているように感じました。他の隊員だけで料理を作った際の机の上は西村が作った際とは違い品数が露骨に少なく料理人の腕のすごさを表していました。

西村という人物

 同僚に代わり南極行きを上官に言い渡された際に「家族と相談させてください」とひたすら繰り返していたり、お守りとして娘の抜けた歯を大事にして穴に落として部屋に籠り切りになったりと家ではぞんざいな扱いをされていても家族を大切に思っているようなシーンがとても印象的でした。また、伊勢海老は刺身が合うと言っても「エビフライがいい」と言われた際は伊勢海老で特大サイズのエビフライにしたり、さりげなく誕生日に食べたいものを聞き「分厚い肉」と言われてフライパンじゃ焼けないようなでかい肉を焼くなど食事が隊員たちのモチベーションに繋がっていることを分かっているためか彼らの意向があればそれを優先していることが伺えます。

この映画の根幹

 この映画を一言で表すとあるシーンに行きつくと私は思います。それは、日本の科学館(?)からの衛星電話を用いたやり取りで娘の友花(西村側は娘と気づいてない)が「お父さんが単身赴任で元気がないです」といった際に「友花ちゃんがお母さんに料理を作ってあげたら?」と提案し「なんで?」と素のトーンで返されたときの「おいしいもの食べると元気が出るでしょ?」という答えがすべてを含んでいると思います。

 P.S. ラストシーンで遊園地のハンバーガーに対して「うまっ!」と言って終わるシーンは南極での限られた食材での感覚と我々が営む一般社会での美味しさのハードルのギャップに驚くシーンなのですが、最近の某社のCMのせいでビッ〇マックを食べてる堺雅人が出てきて思わずふふっとなりました。笑うシーンじゃないのになぁ。

以上 南極料理人を観た感想というか雑感というか何かでした。

締め方というか感想文の書き方がイマイチ分からないまま指動かしてたらこんな感じに…。次は上手くやるさ…ではこの辺で。

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