ちょっとした愚痴

 私が恵まれている人間だろうというのはいくつかの属性を考えれば分かる。例えば学歴が分かりやすい。大学院卒という人種は全国の同世代に10%も居ないという。だがその大学院卒という人種の中には一部には社会人になれなかった人たちが少なからず存在している。私は縁あって何とか社会人を名乗れている。だが世の中というのは難しい。どれだけ専門的な技術を身につけてもそれに合った仕事はなかなかないし、スキルが高くてもお上の采配次第では日の目を見ることなく腐ったミカンにされてしまう。万人が同程度にできることを良しとする世界に降りてきた私は野心を胸にしまって大人しく一人前を目指すしかない。
 ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)ではないが数百万の製造費が投入された人材なんだからそれ相応に扱うべきなんじゃないだろうか?というのが私の現代日本社会への恨み節である。修士・博士の人間を活かさないとそれこそコストがもったいない。外国人留学生は「日本の宝」らしいですが、自生している数百万円で製造された専門知識をそろえた人材はそのまま腐らせるか他国に無料リリースするんですか…。我々一人一人は上手く使えば現状を大きくひっくりかえせる駒であるのは明白なのにと何度思ったことか。まだ5カ月しか世間に居ないので所詮は「新人」なんだろうけど5年後・10年後には大きくなれているといいなって…。こんなところで去勢を張るのは誰でもできるので、優秀な駒ではなく局面に刺さる駒として活躍できるようになりたい、そう思いながら日々を過ごしています…という愚痴。

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