人間関係を一次元にする机上論

人間関係の次元を一次元にすると「あなたと私」なのでそこに性別とか国籍だとか言語とかの他の次元って必要性なくないですか?ってのが最近の持論です。
さっきの話だと「仲の良さ」でのみ表現した一次元なので他のパラメータを設定すれば多次元で表現できる。あるいは諸々の多次元の関係性を合成した結果が「仲の良さ」というパラメータなんですかね。長くなりそうなので後でnoteにまとめておきます。

というお話をしてました(どういう話だ)。ということで書いていきます。

 先に予防線(こいついっつも予防線貼ってるな)貼っときますが、数学的にお話を進めたい年頃なので数式やそういった概念が苦手な方にはお勧めしません。あとガバガバ考察なのでクリティカルな意見が出てくると泣いて土下座しちゃいます。生暖かい目で読んでください。

次元の定義

 え、そこから?って思うかもしれませんがそこからします(小泉並感)。n次元(nは整数)とはn個の情報で表せるものと考えてください。よく言う一次元は線、二次元は平面、三次元は立体、四次元は立体+時間という解釈がなされますが、それだと十次元と言われたときに頭がパンクします。先ほどの定義(太線部)で言うならば、表したいものをAとおくと一次元はある一片の座標xのみで表したA(x)、二次元は二方向(横と縦)なのでA(x, y)、三次元だと横と縦と奥行きなのでA(x, y, z)、四次元だと三次元に時間tが加わるのでA(x, y, z, t)です。つまりn次元とはn個のパラメータで構成される概念です。

一次元での人間関係

 ではさっそく人間関係を一次元で表したいと思います。この場合のパラメータは言うまでもなく人間関係の尺度を表す量です。ゲームっぽく、「友好度(Y)」としておきましょう。図にすると

画像2


こんな感じです。点Oを本人、点Aをある知り合いとし、rはOAの距離です。点Oを原点つまり(0)とすると点Aの座標は(r)となります。友好度が高いと距離が近づくようにしたいので距離は友好度Yの逆数(つまりr=1/Y)で定義します。


友好度を分解する

あるいは諸々の多次元の関係性を合成した結果が「仲の良さ」というパラメータなんですかね。

 と最初のやり取りであったように、「仲の良さ(友好度)」を結果の値(あるいは直接定義できない値)と仮定すると、その値を算出する必要があります。という訳で再び概念を掘り下げます。例えば、「単純接触効果」というものが友好度Yに寄与していると仮定して接触回数aという量や接触時間bという量を定義します。最初に次元の話をしたので察しのいい方は気づいているかもしれません。そう、A(a,b)と表せます。このa,bというパラメータを用いて友好度Yという量の計算(あるいは定義)をします。そしてパラメータを増やしていけばあっという間にAの次元は膨れ上がり、現実の我々が他人に対して抱く情報量と同程度の次元を表記することが出来ます。ちなみにA(a,b)から友好度Yを合成するには主成分分析で使われるような手法を採用すればいいんじゃないでしょうか(ガバガバポイント)。具体的にはY=ax+by(x,yはa,bに対する係数)のように表します。また、性別や国籍といった定量化が難しい概念も数量化理論を用いればなんとかなるでしょう(もっとも数量化理論を詳しく知らないので具体的な言及はできませんが)。

で、どういうことなの?

 ここまで理論的な説明をしましたが肝心の背景が最後になりました。人間関係を低い次元に落とすと「あなたと私」であるという発言の趣旨は、「人間関係は二人の間の距離で決定するよね」という1+1=2のようなお話です。そして上記の理論で述べたように様々なパラメータに対して係数倍(あるいはバイアスというのだろうか)が加わる。そこが問題なのだ。人を見る際にそういった係数倍された数字だけをみたり係数を不適切に操作すれば当然ながら二人の間の距離を見誤るだろう。そういった係数の処理という背景を過大に注目せずただただ結果としてそこにある二人の距離や関係を大切にするべきではないのだろうか?

 

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