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ドルストレート・クロス通貨、トレンドフォロー向きなのは?

本題に入る前に、クロス通貨とドルストレートについて簡単に説明しておく。

ドルストレート
USDが絡んだ通貨ペアを指す。
USDは為替取引においては世界基軸通貨として君臨し、レート算出方法がUSDを基準としており、初めにUSDと各通貨に対するレートが生成される。

クロス通貨
USDを介さない通貨ペアで、EURJPY.GBPAUDなど、USDが含まれていないものを表す。
介さないと言っても、EURJPYを取引する際は、EURを売ってUSDを購入し、そのUSDを使ってJPYを買っているので、USDは内部で関係している。


●クロス通貨は特殊な性質を持つ

クロス通貨は掛け算もしくは割り算を用いてレートを定める性質から、ドルストレートよりも値幅が伸びる機会が比較的高め。

例えば今の相場でAUDがよくトレンドが出ている場合、AUDUSDよりもAUDJPY・EURAUDといったクロス通貨でトレンドフォローを行った方が、トレンドの伸び方が早かったり、ボラティリティの高さから、多く利益を残せる時が結構ある。


●クロス通貨は長期トレンド中の調整局面がわかりやすい波形が多い

自分が思う攻略しやすいトレンド相場は、上昇トレンドの場合は調整波動が綺麗なパターンである。調整波動の短期下落などが分かりやすければ、短期下落が上昇に切り替わったタイミングを簡単に押し目買いで拾えるので、1番理想のトレンドフォローとも言える。

そんな綺麗な調整波動だが、自分の感覚的にドルストレートよりもクロス通貨の方が出現率が高めな事が多い。


ちなみに私がトレンドフォローをする場合によく用いる通貨は以下の通り↓


クロス円→上昇狙い
伸び方が安定、押し目買いから急激な伸び方をする事が少ないので、トレンドに乗れる隙を与えてくれやすい。そしてトレンドが出てからの伸び方がギザギザしにくく、メンタルに優しい。



ドルストレート→下落狙い 
普段ボラティリティが少なめのドルストレートでも、下落局面ではボラティリティが大きくなりやすい。そして調整波形を読みやすい事が多く、戻り売りが比較的やりやすい機会も割とあるので、下落狙いならドルストレートを扱う。


EURAUD・GBPAUD・EURNZD・GBPNZD→上昇下落共に狙う
これらの通貨は比較的規模の大きなレンジを形成している事が多いので、1時間足や4時間足ぐらいならトレンドフォローしやすい場面も結構ある。
更に割り算で求められる通貨ペアの性質もあることから、AUD.NZDがメインに動き出すとボラティリティが一気に高くなる。

ただしスプレッドには注意。



USDCAD.USDCHF以外の、○○/CAD・○○/CHF→下落狙い
これらは掛け算で求められる通貨なので、どちらかのドルストレートが極端に動くほうに従ってトレンドフォローを打つ方が良い。
大体ドルストレートは上昇局面よりも下落局面の方がボラティリティが大きく、例えばEURUSD緩やかな上昇・USDCAD下落であれば、EURCADは下落する方に傾きやすいので、下落を打つ機会の方が多くなる。
○○/CHFでも同じ。

こちらもスプレッドには注意。


●特に上昇トレンドの場合、ドルストレートは伸びにくい

ドルストレートはその名の通りUSDが絡んでいるわけだが、世界基軸通貨ということで他の通貨に比べて介入が高い事による方向性の不一致率が大きいのではないかと見ている。

介入率が高いとポジションの方向性がどうしても整いにくくなり、ギザギザする局面をよく見かけてしまうのはその理由からなのかと予想する。

そして大きなボラティリティが発生していなければトレンドだとしても、クロス通貨よりも伸びにくさがどうしても際立ちやすい。
パっと見上昇トレンドでも、小さめの時間足で調整波動を見たらかなりギザギザしていることも良くあるので、伸びるまでのストレスをどうしても感じる。
(下落トレンドは伸びが早い事が多いので比較的ストレスは溜まりにくい)

そのクセに伸びだした時は長い陽線&陰線を出し、時すでに遅しといったこともよくあるので、ぶっちゃけドルストレートは敬遠する事が多い。


●トレンドフォローの使い分けは自分に合ったスタイルで


私の場合は以上のように通貨ペアによって攻めるトレンドを変えたりしているが、自分に合うやり方を生み出すのが一番良い。

人によってはドルストレートのトレンドフォローがメチャクチャ大好きって言う人もいるだろうし、それは相場を沢山やってみて自分の性格に合うものが出てくるだろう。

自分のポジションの保有時間によって相性の良い通貨ペアも全然違うので、とにかく実践を積み続けるしかない。

まだ見つけられていないのであれば、発見できるまでやる事をお勧めする。
その方が自分にとってストレスが少なく済むし、長くトレード生活を行なっていくのであれば尚更その方がイイ。

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