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社会学者は表現の敵か?表現規制反対派社会学者の功績の概要

社会学者による萌え表現排除、オタク叩き案件の続出

最近の萌え絵排除、オタク叩きには社会学者も関与していることが多い。有名Vtuberのキズナアイが叩かれた時は武蔵野大学の千田有紀氏などが、殆ど科学的根拠の乏しい「萌え絵が女性への性的加害になる」論、静岡県のラブライブ!みかんも、千田と同じ理屈で「ジェンダーバイアスを作る」と大阪大学の牟田和恵氏も排除を主張していた。(尤も、牟田自身が「みかんを箱買いするのはお母さんで、オタクはしない」と自身がジェンダーバイアスにとらわれた主張をしていた。因みにラブライブ!みかんは、そのオタクによって完売)

ラブライブ!みかん(静岡県の農協にて販売)

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他にも多数、社会学者による「自身のジェンダーバイアスに基づいて」萌え絵排除、オタク叩きが続発した。トンデモナイ連中である。しかし、それでも私は彼ら社会学者を萌え絵排除、オタク叩きをした社会学者を個人単位での叩きには賛成しても、社会学全体や社会学者という属性自体に対する叩きには賛同できなかった。何故か?実は、山田太郎氏出現前のゼロ年代の表現規制反対運動はその社会学者が重要な役割を果たしていたからである。政治家方面が野党主体(下記記事参照)で果たすと同時に、理論面のリーダー的役割と政治家へのロビイング(現在の漫画家・赤松健氏と同じ役割)を担ったのが社会学者である。

表現規制反対の概略(ゼロ年代の表現規制反対運動の概要・麻生政権時の表現規制の攻防戦の記録)

表現規制反対派社会学者の功績概要

このゼロ年代当時の表現規制反対運動で、現在の赤松健氏と同様にロビイングと理論面でのリーダー的存在を担っていたのが社会学者の宮台真司都立大学助教授(当時)である。
https://twitter.com/miyadai?s=20 (宮台真司・都立大学教授(現在)のアカウント)

宮台氏は当時、自民党政権が表現規制推進派が主流派だった関係で、対抗するために野党各党にロビイングして表現規制反対で動かした立役者の一人。また、表現規制反対運動のための理論面のリーダー、表現規制関連のシンクタンクの役割を果たしていた。宮台氏の当時の「メディア有害論否定」論を提示し、民主党政権時の表現規制のトピックである都条例による表現規制でも反対に奔走したのである。(当時、国政が表現規制反対派が強いため、地方からの表現規制推進を表現規制推進派が目論んだ為。香川県のゲーム条例と同じ図式)

下記資料で示したように宮台真司助教授(当時)を始めとした表現規制反対派社会学者が、現代の漫画家の赤松健氏と同じポジションで表現規制反対を推進し、当時の自民党政権の表現規制を防いだのである。読者諸氏は、これらを踏まえて賢明な判断をしていただければ幸いである。

宮台真司都立大学教授の表現規制反対論の主要資料

「非実在青少年」規制反対派がシンポジウム、宮台真司教授らが問題点を指摘

総務委員会速記録第八号(宮台助教授(当時)が都条例の審議での反対陳述の記録)

漫画家、山本直樹氏と宮台氏の都条例問題についての対談http://www.ohtabooks.com/eroticsf/blog/f68miyadai_yamamoto.pdf

(参考資料)マンガ表現における児童ポルノ規制問題の基礎研究

学生の論文ではあるが、ゼロ年代当時の表現規制の動きと概要を簡潔にまとめているのでご覧いただければ幸いである。http://web.sfc.keio.ac.jp/~oguma/report/thesis/2004/itou.htm

追記・宮台氏以外の表現規制反対の社会学者

宮台真司氏以外の表現規制反対系社会学者の情報を得ましたので紹介します。

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井出草平氏のアカウント

https://twitter.com/Sohei_IDE

井出草平氏のサイト

追記2・ゼロ年代当時の表現規制反対の発掘された記録

ゼロ年代当時、表現規制反対派のメイン格「連絡網AMI」による集会告知です。出演者欄には当該記事で紹介された社会学者の宮台真司都立大学助教授(当時)は勿論、当時の政治系反対派のリーダー枝野幸男氏(現立憲民主党前代表)の名前も連ねています。

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(出典元)永山漫画論争編集長のツィートより



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