①WHO「COVID-19発生時の精神衛生および心理社会的配慮」①一般の方へのメッセージ

1.
COVID-19は、多くの国、多くの地理的な場所に住む人々に影響を与えていますし、その可能性もあります。
COVID-19の人々に言及する際には、この病気を特定の民族や国籍に結びつけないようにしましょう。
どの国でも、またどの国の人でも、影響を受けているすべての人に共感を持ってください。
COVID-19の影響を受けた人々は何も悪いことをしていません。

2.
この病気にかかっている人たちを「COVID-19の患者」「犠牲者」「COVID-19の家族」「病気にかかっている人」と呼ばないでください。
彼らは「COVID-19を持っている人」「COVID-19の治療を受けている人」「COVID-19から回復している人」であり、COVID-19から回復した後の生活は、仕事や家族、愛する人たちと一緒に進んでいきます。
スティグマを減らすためには、COVID-19によって定義されたアイデンティティを持つこと又は持ってしまう事を切り離すことが重要である。

3.
不安や苦痛を感じる原因となるCOVID-19に関するニュースを見たり、読んだり、聞いたりするのは最小限にとどめてください。
情報の更新は、一日のうちの特定の時間帯に、1回か2回に分けて行うようにしましょう。
発生に関するニュースが突然、ほぼコンスタントに流れてくると、誰もが不安になることがあります。
噂や誤った情報ではなく、事実を知るようにしましょう。
噂と事実を見分けるために、WHOのウェブサイトや地域の保健当局のプラットフォームから定期的に情報を収集しましょう。
事実は、恐怖を最小限に抑えるのに役立ちます。

4.
自分の身を守り、他者を支援する。
困っているときに他の人を助けることは、支援を受ける人と支援を受ける人の両方に利益をもたらします。
例えば、特別な支援を必要としているかもしれない近所の人や地域社会の人を電話で確認しましょう。
一つのコミュニティとして協力することは、COVID-19に一緒に取り組む上での連帯感を生み出すのに役立ちます。

5.
COVID-19を経験した地域の人々の前向きで希望に満ちた話やポジティブなイメージを広める機会を見つける。
例えば、回復した人の話や、愛する人を支援してきた人の話、自分の経験を共有したいと思っている人の話などである。

6.
地域社会でCOVID-19の影響を受けている人々を支援している介護者や医療従事者に敬意を表しましょう。
彼らが命を救い、愛する人の安全を守る役割を果たしていることに感謝しましょう。
Mental health and psychosocial considerations during the COVID-19 outbreak
18 March 2020 | Publication
https://www.who.int/publications-detail/WHO-2019-nCoV-MentalHealth-2020.1

WHO TEAM
Department of Communications
REFERENCE NUMBERS
WHO REFERENCE NUMBER: WHO/2019-nCoV/MentalHealth/2020.1
COPYRIGHT
CC BY-NC-SA 3.0 IGO

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