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Korn "REQUIEM" -かじぃの2022年に買ったアルバム 第4回

アメリカのヘヴィロックのオリジネーター、KORNの14枚目のアルバム。
評価は☆5。

複雑さや難解さは減衰したものの、メロディに力を入れた事がわかる。
なので、ドロドロのプログレッシブさを期待していたファンには期待外れだろう。
とは言うものの、初期のドロドロさは健在でもあり、その上にとっつきやすさや染み入るメロディや荘厳さを上乗せした感じでもあり、そういう意味では正常進化とも言える。
Voのジョナサンも家族が出来て、心休まる「帰る場所」ができてからはドロドロの陰々滅々とした楽曲ばかりではなくなったというのは良いことなのでは?と普通に思ってしまう。
そういう意味ではオレも年相応に丸くなったということか。

シンプルでわかりやすくなったとはいえ、あいも変わらずジョナサンの声は曲の中で様々な感情を見せ、表現の振り幅は相変わらず素晴らしい。
決して上手いとかそういうんじゃなく、べたっとした声なのだけど、独特の磁力を持ってて、その場を支配する。そんな声。
陰キャの感情を昇華するアイコンであり続けて欲しいとも思うのだけど、自分の闇を見つめすぎて早逝しては欲しくないのよ。


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