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Lacuna Coil "COMALIES XX" -かじぃの2022年に買ったアルバム 第18回

イタリアのゴシック/ヘヴィロックバンド、ラクーナ・コイルの13枚目のスタジオ・アルバム。
評価は☆5。

もともとはThe Gatheringなどのゴシック・ロック影響を大きく受け、それにメタルの重厚なリフとヘヴィロックのグルーヴを取り入れ、男女のヴォーカルが特徴的なオレの大好きなバンド、ラクーナ・コイル。

彼らのメジャーデビュー作である3枚目のアルバム"Comalies"のリリースから20年という節目に、自分達のアルバムの楽曲すべてを再アレンジして制作されたComalies XX。
「リマスタリング」でも「セルフカバー」でもなく、新しい楽曲として「今のラクーナ・コイルの音」をぶち込んだ意欲作。
おまけにご丁寧に2枚組にしてまでオリジナルのComaliesも一緒にくっついてる。
意欲的すぎんだろw

今では一括りに「ゴシック」とは言えなくなってしまってはいるものの、その方向性はいまだに健在だし、女性Voのクリスティーナ・スカビアの歌声はやっぱり艶めかしい程の怪しさに満ちている。

オリジナルのComaliesの方を聴き込んでいればいるほど新しい歌メロに戸惑う人も多いのではないかと心配にはなるが、そんな心配も杞憂かもなと思えるほどの気合の入りようだ。
しかし、よくこんなモノを出す勇気があるな。
オリジナルのComaliesが良作だっただけに、プレッシャーはあったはずだ。

妖しい魅力に満ちた耽美で妖艶でグルーヴィーなラクーナ・コイルの音を新旧ともに楽しめる一作となっている。


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