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オメでたい頭でなにより「オメでたい頭でなにより3」-かじぃの2022年に買ったアルバム 第16回

七色の声色を持つ歌い手「赤飯」が所属する人情系ラウドロックバンド「オメでたい頭でなにより」の3枚目のスタジオ・アルバムで通算7枚目のアルバム。
評価は☆4。

カバーアルバムをリリースするだけでなく、ちゃんとスタジオ・アルバムもリリースしてきたオメでたい頭でなにより。
ふざけたバンド名だけどホント勤勉で頭が下がる。
もちろんコロナ禍でライブの数が減っているせいもあるだろう。その分スタジオに籠もる時間を増やしたんだろうなっていうのが推察できる。

通算3枚目のこのスタジオアルバム。
「なんか怒ってない?」っていうくらい、リフが暴れている。
リフ好きなオレにはとても好感度は高いのだけど、オメでたってこんなバンドだっけ?という違和感はある。
何が違うんだろう?って思って改めて数回聞いてみたんだけど、このバンドでも時折顔を出す「ファンク系のカッティング」がどこいった?っていうくらい見当たらない。
その結果「なんか怒ってない?」という印象を持ったんじゃないかなと。

まぁ分かるけどね。
「ええ加減にせぃよ、コロナ」っていう気持ち。
やっぱライブ・バンドだけに苦しいわな。
そういうのがアルバムに反映されてんのかなぁとか邪推してしまいます。

とはいいつつも、楽曲のバラエティさは相変わらずだし、かっこいい楽曲も多い。
「NO MUSIC NO LIFE」なんかはミクスチャー系(なんでもありのごった煮)の音楽性として十分な説得力を持っている。
ネタ曲も「推しごとメモリアル」があるし。
イマドキ風の実験的な楽曲「HAKUNA MATATA」もとても良い。

でも、やっぱ前出のElectic Callboyと比べちゃうんだよなぁ。
ジャンルとしてまったく違うので、比較するのは馬鹿らしい行為だというのは十分にわかっているのだけども、Electric Callboyにあんだけ「閉塞感をぶっとばすぜ!」ってやられると、オメでたも「あれくらいやってほしかったなぁ」という感が否めない。
いや、すまん。
そんなわけで☆は-1。

紹介するMVはネタ曲「推しごとメモリアル」。
4年前の楽曲だから地下アイドル全盛の時代で、それを反映した歌詞になってる。
いまとなってはちょっと違和感を感じるけど、赤飯の見事な女声と楽曲の妙を楽しんで。


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