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Candlemass "Sweet Evil Sun" -かじぃの2022年に買ったアルバム 第19回

スウェーデンの本家ゴシック/ドゥーム・メタルバンド、キャンドルマスの通算13枚目のスタジオ・アルバム。
評価は☆4.5。

キャンドルマスは2013年に「スウェーデンで最も偉大なHR/HMバンド」にも選出されたバンドだ。
だがしかし、日本ではとてもマニアックな音楽性のせいで全然名前が売れてない。
そもそもドゥーム・メタルってどんなんよ?ってところから説明をしなきゃいけない。
Black Sabbathを元祖とする「深く沈み込むかのようなリフ、歪んだ引きずるようなリフが特徴のスローな楽曲を主体としたメタル」という解説になる。
Black SabbathのBlack Sabbathという楽曲を思い出してね。
あれを元祖とする音楽性。
速いばっかりがメタルじゃないっていうのの体現者。

キャンドルマスはその先駆。
ドゥームメタルっていう言葉自体が、1986年にリリースされた彼等の1stアルバム「エピカス・ドゥーミカス・メタリカス」から発生しているらしい。
オレは1989年にリリースされた「テールズ・オブ・クリエーション」をジャケ買いしてからずっと愛聴してるバンド。
前述の「重く歪んだ、引きずるような、沈み込むようなリフ」に加えて朗々と歌い上げるVo、切り込んで駆け上がっていくかのようなギターソロが特徴。

13枚目の今作もそれは健在。
もう、偉大なるマンネリ。
個人的にはメサイア・マッコーリンのヴィブラートを多用したVoが好きだったんだけど、音楽性の問題で再結成も上手くいかなかったのでしょうがない。
前作から再加入した現Voのヨハン・ランキストもどちらかというとロック/ブルースに似合いそうな声だけど、意外に悪くない。
あまりキャンドルマスの音楽性との相性は良くない気がする声質なのに。
というか、ヨハンの歌メロもメサイアの頃と遜色ないくらい魅力的なのが不思議。

どこを切っても金太郎飴みたいな音楽だから、確実に評価は分かれると思う。
オレは彼等の音はとても落ち着く。
やっぱメインソングライターがベーシスト(キャンドルマスのベーシストはレイフ・エドリングという人)なバンドは良いバンドが多いよ。


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