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古代ギリシャ研究家の藤村シシン先生にご協力申し上げた件-iOS環境ビデオ撮影時にハマる罠

「藤村シシン先生の古代ギリシャチャンネルの品質改善に協力する者は誰か!!!」

『善良なる市民!!!』

はい、どうも。
善良なる市民の端くれ、かじぃです。

よく来たな。
まぁ、とりあえずこいつを見てくれ。

……。
………。
…………。
普通に「???」ってなるよね。
古代ギリシャで喧嘩を売られた時ってどんなケースだよっていう。

いや、でも聞いて欲しい。
この藤村シシン先生、ものすごく有名な古代ギリシャ研究家なのだ。
残念ながら今年の開催は延期になってしまった東京オリンピック。
そのオリンピックの聖火は、毎回オリンピアで日光を集めて種火を採るんだけど、その儀式をNHKがオリンピアから中継してたんですね。その祭祀で読み上げる詩を同時通訳してたのがこの藤村シシン先生。
マジもんで古代ギリシャのエキスパートです。
カラスに向かって叫んでいるサムネイルからは想像つかないかもしれないけど。

そんな著名なお方のYoutubeの音質改善に、微力ながらご協力申し上げたんだぜ(ドヤァ)ってのが今回の主旨。
上記配信のお尻の部分でSpecial Thanksとして、かじぃの名前が出てきます。
字幕付きで「音声のスペシャリスト」とか言われています。
いや、スペシャリストでもなんでもないんですけどwww
「古代ギリシャ?知るかンなもん」って方は、次のセンテンス読んでも興味持てそうになかったら、回れ右でハイどーぞ。

このシシン先生、まず何が凄いって、話が面白い。
ノリが良くて陽気なキャラ。そして話す内容がめちゃくちゃ面白い。
小難しい話をズラズラと並べ立てて一般市民を煙に巻くようなお方ではない。
どちらかというと、古代ギリシャにまつわる面白い話がそのままムダ知識になる(ムダ言うな)。
そんなお方。
もうYoutubeの配信内容がおかしい。
前回が「友達を作るための古代ギリシャ魔術」。
今回が「古代ギリシャでケンカを売られた時の対処法」。
役に立つんだか役に立たないんだか、さっぱり分からない。
たぶん、いや、ほぼ間違いなく、役には立たないんだろうけど。

で、このシシン先生がYoutubeチャンネルをはじめたと聞いて、早速登録して視聴してたわけですが、なんだか音声がおかしい。
どんな風におかしいのかと言うと、アレだ。
Noise Reductionを掛けすぎた時の微妙にコンプレッサーかかり過ぎた上に微妙にエコーが入った感じのアレ。
ありゃー、シシン先生の収録環境、あんまりよろしくないのだろうか?などと思ってたら…。

あ、シシン先生、SOS信号出してる!
こりゃぁ仲良くなれるチャンス!
じゃなくてwww
一応、これでもWeb Radioを50回くらいは収録している経験者として何かお手伝いできることはないだろうか、と。

ところが、このタイプのBluetooth接続のワイヤレスヘッドセットを使ってらっしゃるそうで。
なぬー?メーカーもPlantronics?じゃぁ製品の品質的には問題ないんじゃないか。

検証!検証!

ここから何が問題なのか?という検証フェーズに入ります。
Bluetooth接続ワイヤレスヘッドセットが壊れている可能性。
録画時の負荷の問題でiPadが悲鳴をあげている可能性。
いや、ちょっと待てよ?そもそも、このBluetooth接続ワイヤレスヘッドセットから音を拾ってるのか?これ?

幸いにも、我が家には長年使い続けているPlantronics製のワイヤレスヘッドセットがあります。
そしてiOS端末-残念ながらiPadではなくiPhoneなのですが-もあるぞ、と。
検証、検証。
ワイヤレスヘッドセットをBluetoothで接続して、まずはボイスメモでテスト。
そしてiOSに標準でついてくる「カメラ」からの「ビデオ撮影」で撮影。
ヘッドホンで両者を聴き比べ。
んんっ?www 明らかに音質が違うぞ???なんぞこれ???

ボイスメモ録音しながら、ワイヤレスヘッドセットを叩いてみる。
同じようにビデオ撮影しながら、ワイヤレスヘッドセットを指先で叩いてみる。
音の質がまるで違う。
ボイスメモでは「ゴッ!ゴッ!」。
ビデオ撮影では「コツ、コツ」。
ビデオ撮影ボタンを押したiPhoneを机の上に置いて、ワイヤレスヘッドセットを耳にかけたまま、部屋の対角線上に向かって遠ざかりながら発声。
「拙者親方と申すはお立ち会いのうちにご存知の方もござりましょうが、お江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなさるれらりるれれりっほりるれろらん♪」
ああああああw 声が!声が!!なぜだか遠ざかってるぅぅぅぅぅ?!www

結論「iOSのビデオ録画では、Bluetooth接続のワイヤレスヘッドセットから音声を拾ってくれない」

なんでやねんwww
とりあえず、所見をシシン先生に報告。

魂の叫び。

Lightningマイク

ほんなら、まぁしゃぁない。
Bluetoothワイヤレスヘッドセットがダメなら他のヤツ。
撮影しているシシン先生と、iPadの距離はだいたい2m。
ということは、指向性が高いマイクをセレクトしたとしても、距離があるので直付けは厳しい。

つまり、こういうのは難しいということになります。

じゃぁ、こんな感じのピンマイク(コンデンサマイク)?
ケーブル長なんぼよ?1.5m……足らんやんw
そもそもLightningケーブルが3mを超えるピンマイクってあるの?
ありませーんwww

じゃぁ、じゃぁさ、Lightningケーブルから3.5mmミニピンジャック変換かUSB変換のアダプタかまして3.5mmミニピンの3m越えのロングケーブル引き回すか、USBの3m越えのロングケーブル引き回すか?

Lightning-USB変換アダプタで検証

幸い、我が家にはLightning⇔USB変換アダプタがありました。

こんなやつ。

これに3m強のUSBロングケーブルを引っ張って、同じく我が家にあるUSBマイク、Blue MicrophoneのSnowballのBlackを接続。
これはホワイトですけどね。
マイクを指で弾く。
ゴッ!ゴッ!
USBからの音声を拾うビデオ撮影成功!
でも、まって。ちょっとまってwww
マイクの給電、これUSBからしか取れないからiPhoneのバッテリーをゴリゴリ食い散らかすんですけどwww

給電機能付きLightning-USB変換アダプタ

つまり、iPhoneやiPadを給電しながらUSBに接続できるこいつみたいなアダプタが必要。
こいつでイケるはず。

USBマイクはYoutuberの間でも評価の高いファイファインのK669Bでどないや。

こんな構成。
iPad⇔Lightning USB変換アダプタ⇔USBマイクファイファインK669
       ↳Lightningケーブル⇔給電用ACアダプタ⇔家庭用コンセント

Lightning-3.5mmミニピンジャック変換

一方、Lightning 3.5mmミニピン変換アダプタになるとバリエーションは増えます。

こいつを使えばOKですね。

3.5mmミニピンなら6mのコンデンサマイクもあります。

驚いたのがこれ。
ワイヤレスマイクシステムが5000円程度で手に入るんだ。
便利な世の中になったもんよのう。

ところがどっこい。

😨
3.5mmミニピンジャックあったwww
変換アダプタ必要ないやんwww
でも、シシン先生が他の方にアドバイスを頂いたところ、3.5mmピンジャックはノイズが乗りやすいということで、いまいち乗り気じゃなさそうでした。

ところがどっこい その2

シシン先生が他の方に聞いたところ、マイク入力が選択できるビデオ撮影アプリがあるとのこと。

これ、個人的な興味から試してみたんですが。
このMovieProを使ってUSBマイクとBluetooth接続ワイヤレスヘッドセットとどっちが音声がいいかを検証してみたんです。
結果としては、USBマイクが圧倒的な勝利をおさめました。
さすがBlue MicrophoneのSnowball。
指向性を絞った録音ではノイズも乗らず、ナチュラルな音で録音できてました。

そして今回の収録で…

Special Thanksをもらいましたとさ。
今回の収録は、見たところ音声はiPhone純正のイヤホン(Lightningか3.5mmミニピンかは不明ですが)をiPhoneに接続して別で録音して、iPadで撮影した動画とミックスダウンした感じに見えますね。
音質は改善したようですので、原因の切り分けは十分役に立ったんじゃないかと思います。

まとめ

iOS組はデフォルトのカメラからの動画撮影は、Bluetooth接続ワイヤレスマイクは使えないから要注意。
「うんにゃ。Bluetooth接続のワイヤレスヘッドセット使いたいんじゃ!」って方はMovieProを1200円くらいで買いましょう。

コスパ重視で汎用性を求めるならば3.5mmミニピンを活用しましょう。
3.5mmミニピンジャックないよ?って方は、給電機能つきLightning-3.5mmミニピン変換アダプタ、もしくは給電機能つきLightning-USB変換アダプタを買いましょう。
給電機能つきLightning変換アダプタ購入組で、コスパと汎用性重視なら3.5ミニピン変換。「ミニピンは嫌じゃー!」って方はUSB変換を買いましょう。

そっから先はお好みとなります。
ミニピン変換でワイヤレスマイクシステムを組むもよし、ロングなピンマイクを接続するもよし。
USB変換でコスパの高い置きマイク繋いで机の上やスタンドにセット、あるいはUSBヘッドセットでゲーム実況したり喋り倒すもよし、SHUREやAKGのハイパフォーマンスUSBマイクを繋いで歌い手としてデビューするもよし。
用途によって選択しましょうね。

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