週次報告9

近頃は雨が続き、気分もじめじめとしています。傘を持たずに濡れて帰り、シャワーを浴びる日もありました。

降雨のたびに、遠くで文脈を読むときの雨はあんなに好きなのに、直で受ける雨はこんなに面倒くさいのかと思います。
文脈を読むときの雨は、デメリットを無視するか、メリットとして受け入れる(キュウリの苦味を美味しいと判断するかのように)覚悟を持ち、かつそれがわが身に降りかかることはありません。しかし、直に受ける雨はデメリットとして立ち現れますし、覚悟もへったくれもない状況であることがほとんどです。加えて言えば、気圧や湿度など、周辺状況の影響も受けるわけですから、遠くで見ている時に捨象される、身体性と地続きの空間を意識せざるを得ません。
あとは、文脈上の雨は、雨そのものよりも雨が付随する対象を鑑賞していることの方が多いですかね。物語の背景として雨が作用していることを多く見てきたから、雨から物語を想起する。
滴下される無数の水の粒ではなく、それの下で起きている人間その他の事象を想起しながら「雨はいい」とか言っているのですから、そりゃあ「雨が好き」にもなりますよね。


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