コロナのこと

コロナのことは、なんとなく「起きてるらしいこと」っていう認識でいた。とりあえず自分は超田舎に住んでるし、東京や大阪とはちがう。去年の年末、12月の頭くらいまでは、それなりに旅行もしてたし(GoToサイコーだった)ふつうに飲みにも行ってたし、マスクだって全然してなかった。旅行先ではさすがに気を遣ってマスクした。でも住んでるところや県内では、そもそも車以外の乗り物にも乗らないし。気にする人がするもの、って感覚だったけど、年末あたりから東京が四桁になって緊急事態宣言がでて、わたしの住んでるところも独自の宣言をだして、首都圏と同じく2/7まで飲食が8時までの営業に制限された(県が協力金を支給する)。
そしたら本当に、全部の店が8時に店をしめるようになった。店によっては2/7まで休業するところもある(というか多い)。ここまできて、よーやく、わたしも「コロナ…」と、実感した。しんどい。飲み屋あいてないの。しんど。毎日家にいるのしんど。わたしはコミュニケーションがまじでほんとにめちゃめちゃ「嫌い」で、こっちでできた友達とか飲み屋の仲間とか、そういう人とも全然しゃべりたくなくなっちゃって全然会いたくなくて、モチベもテンションもあがらないし、かといって家にずっとひとりでいるのもまじでしんどい。あーーこれがコロナか。クソ。コロナ以前の人生がめっっっっっちゃ楽しかったように思える。てか実際めっっちゃ楽しかった。コロナのせいで全然たのしくない。なにこれ。

ていうか、まず、「世の中、これ以上悪くならないだろう」というのをバブル崩壊以降ずっと思わされてきてるけど、ひたすら、ひたすら、ひたすらどんどん「悪くなってってる」んだよね。小渕さんが死んで、小泉政権になったときに、ウワっていうのがきた。郵政民営化とか。9.11もおきてアメリカが戦争した。その後第一次、第二次安倍内閣が発足した。その間には民主党政権があり、東日本大震災がおきた。
小泉政権でウワってなったときも、≪今と比べれば≫ まだよかったんだ。消費税5%だったし、物価と収入の釣り合いはとれていた。減った減ったといってたボーナスも、≪今と比べれば≫まだたくさんあったんだ。悪夢の民主党政権だったけどそれも≪今と比べれば≫まだ全然、マシだった。

わたしが言いたいのは、「今をよくみよう!希求できる現状を探そう!」なんてざれ言ではない。
わたしが言いたいのは「今が底だと思っていても、まだ、堕ちれる余白は自分が思ってるよりたくさんある」ってこと。
だって最悪だった第二次安倍内閣の最中に、コロナはやってきたのだから…。

生まれてきたときからずっと苦しくて、どんどんどんどん、苦しさは増していって、そしてコロナ。
だって、あれだけ楽しかった「ビフォーコロナ」にはもう、たぶん、二度と、戻れないんだものね。

わたしの話はこれで終わりで、なにが書きたかったかというと、ただ単に、トラジェディが書きたかっただけ。救いのない結末とはまさにこれ。事実は小説より奇なり。

国内旅行はそのうちまた少しずつ少人数で楽しめるようになるだろう。でもフジロックはたぶん今年も無理。飲み屋はあけたりしめたりを今年も繰り返す。そしてその間にお気に入りの飲み屋の1/3はつぶれる。大阪も東京も好きな飲み屋たくさんあるのに。行く暇もなくつぶれる。ワクチン打ってない日本人は今年も海外はいけない。来年以降はたぶん自主隔離○日間とか制限付きでの渡航が可能になるだろうけど、そもそも韓国や台湾に弾丸でいけないし、旅程の日数が増えるし増えるのに観光できる日数は減るし滞在費だけ膨大になるから時間と金がある超特権階級しか行けない。オンラインでの娯楽はわたしみたいな対面コミュ障はハブられて終わり。楽しいひとだけが楽しめる高級クラブみたいなわけわからんコミュニティがこれからもっと乱立する。西野が水面下でたくさん増えて、カモもたくさん増える。しんどいね…。
あ、日本人が映画館にいく回数は増えると思う。あとわたしみたいな非ゲーマーがゲーマーになる可能性が若干あがる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?