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JCS2021予選使用構築 ジガルデコントロール

概要と構築自己評価

こんにちは、普段は こちら で活動(?)しています
今回予選で使用したジガルデ軸の構築を紹介します

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この構築は、2ROMで権利圏内まで入ることが出来たので、上振れ下振れ関係なく結果を残せる構築になっていると思います。(片方は溶かしてしまいましたが、予選を勝ち抜くための安定感は示せているはず)

流行りのオーロンゲ、ザシアン、フシギバナなど高いパワーや運要素に対応しやすくしてあるので、是非参考にしてみてほしいです。また、相手の高いパワーや運要素に対抗しやすくなっているだけではなく、自分側の運要素も少なくなっています。眠り粉や電磁波、サイドチェンジなどの技が一切採用されていません。そのような技を使わずとも、メジャーな構築に有利が取れるようになっています。

ただし、この構築にも避けられない運要素が3つあります

1つ目は急所や追加効果負けです。壁+コントロール構築なので、被弾回数は自然に多くなります。体感ですが、急所にあたったらまずい攻撃を上から受けることは、1試合に1回以上あるでしょう(この辺はちゃんと計算するべき)
本番では、大事なダイマックスアタッカーやジガルデが急所で落とされたことが5回(内4敗)あったので上振れでも下振れでもないくらいかなと思っています

2つ目はポリゴン2のトレースです。オーロンゲが流行しており、いたずらごころがコピーできるかどうかで勝率が激変します。試行回数が少ない上、確率も50%とどちらに転ぶかわからないため、かなり良くない運要素です。当たり前ですが、良い特性がコピーできなくても問題ないように立ち回る必要がありますね。本番では、この運はあまり良くなかった用に感じています。

3つ目はマッチング運です。一般的なザシアンやグラードンには有利が取れていますが、カイオーガや白バドレックスは5分くらいかなと思っています
1700以上に行けば多くザシアンに当たると思ったのでこの構築を握りましたが、思ったよりも多くのザシアンには当たらず、最上位に行くことが出来ませんでした。この結果に関しては、運もありますが環境読みが外れていた部分もあると思います。

この辺が上振れればもう少し上位を狙えたかもしれません
ただ、運要素の把握は構築を考える上でかなり重要だと思っていて、この程度の運要素であれば予選を戦い抜くには無視できる程度であると考えていました。

今回の環境に苦労した人が多いと思います。オーロンゲザシアンやグラバナ軸のテンプレを使い、ポケモンの素早さを変えたり技をチューニングして勝率をあげ、最終的には電磁波や眠り粉の祈り対決をした人も多いんじゃないかなと感じてます
このジガルデ構築は環境に対する答えの一つにはなってると思っています。高いパワーのポケモンと運ゲーに不満を言っている人が多かった印象ですが、そんな人にこそ、ジガルデ構築を使ってみて欲しいです。使いこなすことができれば、流行りのザシアンやグラードンに対してストレスを感じず、高い勝率を出すことが出来ます

環境と伝説選定

前述の通り、4月に入ってからはcobaltさんの公開した壁バナコ―ザシアンが大流行し、海外の大会でも同系統の構築が結果を残し注目されました。この壁ザシアン構築に加え、グラードン軸に高い対応能力を持つ構築を作りたいと思っていました。グラードン軸にもフシギバナが入っており、ねむりごなで対話を拒否されてしまうため、対策は必須だと考えていました。実際には自分の想像よりもカイオーガや白バドレックスが流行っており、それらに対して強い構築とは言えない点が反省点とはなってしまっています。とはいえ、プレイングでなんともならないという点で、グラードンの対策の重要度を重めにおいていたことは悪くないとは思っています。

壁バナコーザシアンに対して強い伝説枠として、運良くみがわりたべのこしジガルデに会うことが出来ました。

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オーロンゲに対してはまずでんじはを無効にすることができます。ソウルクラッシュ、イカサマなどに対してはこちら側がリフレクターを張ることでみがわりを残すことが出来ます。相手側がリフレクター、ひかりのかべを使用してきたとしても、とぐろをまくで耐久を行っていくことで有利を取れます(相手のオ―ロンゲが置物になります)。

フシギバナに対しては、ねむりごなをS95からのみがわりで無効にできる可能性が高いです。仮に眠らされたとしても、最長眠りでなければそこまで不利な展開にならないことが多いです。特に相手がオーロンゲフシギバナで出してきた場合、相手からの有効打が無いので起きるまで待てば問題ない事が多いです。キョダイベンタツに対しても、たべのこし、スワームチェンジによりHPの消費が軽減されます。

コータスに対しては、書くまでもないですが有利です。あくびをみがわりで受けることができればかなり有利になります。

ザシアンに対しては、有利ではないですが打ち合うことが出来ます。隣にザシアンに有利なポケモン(特にダイジェットを打てるポケモン)を並べることができれば有利を取れます。相手にじゃれつくがある場合は若干嫌ですが、戦える数値があります。

ジガルデは十分信頼することが出来たので採用することにしました。また、ジガルデの弱点である氷、フェアリー、ドラゴンすべての打点が不足気味でもある環境であることも向かい風でした。ジガルデ単体の特徴においても、個体紹介の部分で説明します。

また、これらの特徴に関しては、何度も対戦を重ねて初めて気づくことが出来ました。ので、ジガルデ構築を紹介してくれたはっくすさんにはとても感謝しています。

構築経緯

はっくすさんにシーズン16で38位に入ったジガルデ軸の構築を教えてもらいました。

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基本の動きは以下のようになっています

1. オーロンゲ、ジガルデを出してジガルデで積む
2. オーロンゲが倒れたらテッカグヤを出してダイマックス攻撃/ジガルデを育成。物理アタッカーにはかなり有利で、横の相性も良い
3. ポリゴン2で特殊アタッカーを封じていく

上記動きのみではカイオーガへの対応が難しいので、コータスとフシギバナが採用されています。

この構築を試すうちに前述したジガルデの強みに気づき、ジガルデと並べるザシアンに有利なポケモンを選定したほうが勝率が高まると感じました。この枠はすぐに決まり、テッカグヤを自分が好きなリザードンに変更して構築が完成しました。

個体紹介

ジガルデ

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ジガルデは居座り性能が高く、それはサウザンアローの異常な腐りにくさに起因しています。浮いているポケモンにも当たる地面技であるため、草タイプでしか半減で受けることができません(環境に存在するのはゴリランダ―くらい)。サウザンアローは全体技であるため、サイドチェンジにも強くなっています。地面タイプに強いロトム系統やトゲキッスにも、択が発生せずにダメージを与えていくことができます。話がそれますが、ダイマックスポケモンの主な役割も、キョダイゴクエンやキョダイベンタツなどのスリップダメージの設置であるため、構築全体としてサイドチェンジやこのゆびとまれに強くなっています。
スワームチェンジ後は非常にHPが高くなります。極振りサマヨールよりも固くなるといえばわかりやすいかもしれません。この耐久と技の一貫性から、たべのこしをもたせた耐久型がジガルデ単体の強みを生かしていると思います

スワームチェンジに関してですが、たべのこしの回復量を得するためにできれば早めに行えると嬉しいです。
ただし、キョダイゴクエン、キョダイベンタツなどのダメージを受ける場合は、スワームチェンジしないほうが得であるためHPを温存しておきたいです。スワームチェンジ前のダメージは32ですが、スワームチェンジ後のダメージは50になります。この特性のおかげで、更に対フシギバナ性能が高くなっています。最大HP304に対して、キョダイベンタツのダメージが128となる可能性を持っています。

努力値の振り方に関しても、他のポケモンには無い特徴があります。それはHPの種族値が対戦中に変化するため、どのような振り方をしてもフォルムによっては最適な努力値の配分にはならないようになっています。今回はフォルムチェンジ後の耐久を重視し、BDに多めに努力値を割いています。

HPはフォルムチェンジ後16nとなりたべのこしでの回復量が最大
防御は+2でフォルムチェンジ後みがわりがキョジュウザン耐え(15/16)。リフレクターでオーロンゲのイカサマやソウルクラッシュをフォルムチェンジ前みがわりがいい感じに耐え
素早さはフォルムチェンジ後準速ラプラス抜き、フォルムチェンジ前大体のフシギバナ抜き
(自分は努力値をガチガチに詰めるタイプではないので、いい感じで~という調整が以降も出てきます。が、意識していたラインは動かし方に影響するので書いていきます。)

フシギバナ、ジガルデ、相手ポケモンの素早さは把握しましょう。ジガルデはフォルムチェンジすると素早さが変わります。本番では、スワームチェンジで素早さが変わっていることを失念して一敗しました。サウザンアローからのダイアースの一貫性が最高な時があるので、行動順の把握も重要です。

オーロンゲ

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cobaltさんの調整をコピーしています。一度だけダイマックスしたので、A31個体にしておいてよかったです。

本番では一度、トリック合戦になりジガルデにピンチベリーを渡したら混乱してしまいました。ということがあったので、2つ目のロムではまじめ個体を用意してミントを使いました。手間が大きすぎるのでオーロンゲだけまじめにしましたが、理想的にはすべての個体をまじめにしたほうが良いと思います。

技に関しては、基本の動きに組み込まれるひかりのかべリフレクターは確定。素早さ操作にはまんぷくおこうのトリックを使用することにしました。でんじははザシアンに打つことができる点がメリットですが、逆に言うとまんぷくおこうはザシアン(と一部カイオーガ、グラードン)以外のすべてのポケモンに打つことが出来ます。この構築ではザシアンを見ることができるポケモンが多いため、まんぷくおこうの方が合っています。ボルトロス、ランドロス、白バドレックスなどに対して有効な点も大きいです。攻撃技はイカサマを選択。こちらはコントロール寄りの動きをするため、つるぎのまいなど強引な突破に対抗する必要性があるため採用しました。現環境ではランドロスがその動きをしてくることが多いです。対オーロンゲ性能を重視するのであればソウルクラッシュもいいですが、ジガルデがオーロンゲに強いのでその必要性はなくなっています。

リザードン

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耐久に寄せた調整をしています。この構築のリザードンの役割は、高い攻撃力を生かした突破ではなく、ゲームメイクがメインになっています。ダイジェット、ダイアースによってジガルデの育成。キョダイゴクエンによるダメージレースの掌握。これらを行うために、耐久寄りの個体を使用しました。技に関しても、最大火力を求めたブラストバーンやぼうふうではなく、ねっぷうエアスラッシュを採用しています。エアスラッシュによる怯みでのワンチャンを生み出してくれることもありました。この点に関してはぼうふうよりも優れています。

もちもののラムの実は最強のアイテムでした。フシギバナのねむりごな、オーロンゲのでんじはを受ける機会が多すぎたので、多くのイージーウィンを生み出しました。他にもコータスやブラッキーのあくびなどを無視することが出来ます。今回の環境ではラムのみがかなりの強アイテムだと思いました。

調整に関しては、
HPはサンパワーや天候ダメージなどを最小
メジャーなボルトロス、レジエレキのダイサンダーを壁込みで耐え
メジャーなリザードン、ランドロス、グラードンのダイロックを壁込みで耐え

フシギバナ

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努力値に関してはこんなものかなと言う気はします。素早さは厚めにしたつもりでしたが、これよりも速いフシギバナも見られたためもう少し振っても良いかもしれませんでした

大会前、切れる技がないと考えて4ウェポンでとつげきチョッキをもたせました。バコウの実とは選択ですが、フシギバナは主に対カイオーガで選出するため、とつげきチョッキが非常に強いアイテムとして作用しやすいです。リザードンの晴れねっぷうを耐えることもありました。

技に関してですが、キョダイベンタツは当然必要。ダイアースはセキタンザンに必要、ジガルデ育成も可能で、サウザンアローからの一貫性も素敵。ダイアシッドはオーロンゲなどに必要。ウェザーボールはザシアンなどに必要だと思いました。とつげきチョッキだとおこうトリックとの相性が悪いのでまもるも欲しかったのですが、諦めていました。

しかし、大会中に気づいたのですが、ウェザーボールを打つ機会があまりありませんでした。ザシアン構築にはリザードンをだすので、ほぼ必要なかったのです。が、とつげきチョッキによって勝った試合は多く、ダイアタックで素早さ操作をして勝った試合も1つあったためまもるとどちらがいいかはちょっとわかりません。

ポリゴン2

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ちょっと素早さに振っています。相手のオーロンゲに上から挑発を入れられないことを主に意識しています。耐久に関してはいい感じの調整先が見つけられませんでした。
れいとうビームイカサマでもいいかもしれませんが、エルフーンやランドロスに有効であったためどちらがいいかわかりません。

コータス

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普通のコータスです。ちょっと特殊耐久を上げてみました

選出と構築相性

各伝説ポケモンに対する選出と立ち回りを軽く説明します
当然、周りのポケモンによって動きが大きく変わることも多いです

基本選出 

先発 オーロンゲ、ジガルデ
後発 リザードン、@1
構築経緯で述べたとおり、ジガルデで積んでリザードンでサポートしていきます

サンプルとして、うまく動けている対戦の試合へのリンクを置いておくので参考にして下さい。(同じくらい、うまく動けず負けている試合もありますのでいくつか見てくれると嬉しいです!)

https://youtu.be/4PySrpVvlG0?t=2395
https://youtu.be/JFOKGBgQO3c?t=5961

ザシアン軸 有利

先発 オーロンゲ、ジガルデ
後発 リザードン、@1

基本の動きで戦います。リザードンとジガルデに有利なポケモン(カプ・レヒレ、キングドラなど)がいると不利になり得ます。その場合フシギバナを出す必要性があるのですが、ザシアン相手には動かしにくいので択が発生しやすいです

グラードン軸 微有利

先発 オーロンゲ、リザードン
後発 ジガルデ、フシギバナ

ラムリザードンが動かしやすいのでオーロンゲで壁を貼りながら攻撃していきます。

カイオーガ軸 5分

先発 オーロンゲ、フシギバナ
後発 ジガルデ、コータス

択の噛み合いで勝敗が決まると思います。
フシギバナ、もしくはまんぷくおこうでカイオーガを封じたいです。カイオーガを倒す前にどちらも失わないように注意します。

白バドレックス軸 不利

先発 オーロンゲ、リザードン
後発 コータス、ジガルデorフシギバナ

白バドレックスはきついですが、リザードンかオーロンゲのまんぷくおこうで封じたいです。白バドレックスをうまく倒したとしても、カプ・レヒレも厳しいので不利構築です。

黒バドレックス軸 有利

先発 オーロンゲ、ジガルデ
後発 ポリゴン2、リザードンorフシギバナ

オーロンゲで耐久の準備をしたあと、ポリゴン2でトリックルームを貼りたい。ジガルデでダイアースを積んでいくか、リザードンやフシギバナでジガルデを育成するか、展開的に良い方を選んでください。

イベルタル軸 微不利

先発 オーロンゲ、ジガルデ
後発 リザードン、コータスorポリゴン2

イベルタルを削りにくいので不利が付きます。
ポリゴン2で弱体化するかリザードンでダメージを与えていきたいです。

ソルガレオ軸 有利

先発 オーロンゲ、ジガルデ
後発 リザードン、コータス

あんまり練習してないけど多分有利かなと思います
トリックで弱点保険を発動させないようにし、ジガルデで積んでいけば倒されません。

ディアルガ軸 微不利

先発 ポリゴン2、ジガルデ
後発 リザードン、オーロンゲ

ポリゴン2のかいでんぱでディアルガを弱体化させたいですが、簡単には決めさせてくれないと思います
ドラゴンタイプの伝説軸には不利ですが、なんとかしてかいでんぱを入れたい。パルキアなども同様です。相手側はオーロンゲと一緒にいることが多いので、いたずらごころをトレースできるかで勝率がかなり変わります。

対戦動画

対戦動画リンク
予選中の試合を録画をしたのでyoutubeに上げておきました。
途中1試合だけ録画し忘れています。

あとがき

今回使用した構築に関して、できる限り素直に、詳細に書いてみました。
楽しく読んでいただき、参考になった部分があると思っていただけたのであれば幸いです。
ポケモン対戦をたまに配信しているので、今回の記事がいいと思った方はチャンネル登録してもらえると嬉しいです!
https://www.youtube.com/channel/UCJIXfz49DDyiw9YLVIYURnw?sub_confirmation=1


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