大きな声
いつから、こんなに声が大きくなったのかなあ。と考える。
妹が生まれてお母さんをとられた気がしたとき?
中学で部長やることになったとき?
2年前、オンラインコミュニティで学んだことを毎日のようにFacebookに投稿し始めたころ、誰に届くかわからないSNSで発信することに慣れていった気がする。
1年ちょっと前に「声を張れ」と怒られて、声を張ることを意識するようになった気がする。
最近、ファシリやプレゼンをやるようになって、人前ではきはきしゃべることが増えた気がする。
大きくなった声を、きいてくれているのは誰だろう。
声だけじゃなくて、主語も大きくなって、地域が、社会が、福祉がどうって語っているけど、私はそれらのなにを知っているんだろう。
自分の声が大きくなるほど、きこえなくなっているものが、あるんじゃないか。
思い返してみれば、私は大きな声がそんなに得意じゃなかった。怖かった。その声に、存在に、かき消されてしまいそうで、教室のなかの、大きな声から、少し距離を置いていた気がする。
私は、大きな声じゃなくていい。
本当はもっと、近くの人と小さな声で大切にゆっくりと言葉を紡ぎたい。大きな声は、たくさんの人に届いてしまうし、急いでしまうし、力強いし、思っていたのと違う紡がれ方をしてしまう。それが怖い。
身体に響かせられるくらいの大きさの声でいたい。
できるだけ小さくいたい。。
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