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JKCチャンピオン直子ってなんだ?読み方は?費用は?

JKCチャンピオン直子とは

「JKCチャンピオン直子」とは、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)主催のドッグショーでチャンピオン(CH)になったワンちゃんの子どものことを言います。(ワンちゃんの血統書のほとんどはJKCで発行されます。)

直子は、「ちょくし」と読みます。

パパかママ、もしくは両方がチャンピオンになると、子どもはチャンピオン直子と名乗る事ができるのです!

JKC以外にも団体はあります。JCCとは日本コリークラブクラブのことを言います。

実は性格も良い

チャンピオン犬やチャンピオン直子を抱っこすると・・・その圧倒的な安心感と骨格の良さに脱帽します。

例えばペットショップにいる子犬のほとんどはチャンピオン血統ではありません。抱っこしたことがある方は感じたかもしれませんが、ペットショップの子犬は「小さくて可愛い~♡」とそれはそれは儚くてか弱い赤ちゃんという印象を抱いたのではないでしょうか。

ただ、チャンピオン血統の子は別。

素人でも分かるその骨格の良さ。抱っこしたら一瞬で分かります。「あ、振り回しても大丈夫そうだな。」とまで思わせるがっちり体型。(もちろんそんなことはしませんが!)

そして根性があり人馴れした性格

チャンピオンになるためには、それぞれの犬種の理想(スタンダード)にもっとも近い犬と評価される必要があります。その評価会場がドックショーです。

そして評価されるのは美しい姿や骨格だけでは・・・ありません!

ドックショーの会場の中で最も光り輝き、マナーが良く魅力たっぷりなパリコレモデルのようでなければならないのです。多くの人の前でしっぽをピンッ!と立ててかっこよく歩く必要があります。反対に逃げ回ったり、怖がったり、はたまた飼い主(ブリーダー)の元へ喜んで飛びつくようではだめなのです。

性格を含めたワンちゃんの血統は、子、孫に受け継がれていきます。チャンピオンの血統ということは、その犬種として健全な成長を遂げる骨格だろうという期待が持てます。さらに、最後まで一緒に暮らしやすいような、明るく朗らかで物怖じしない性格なのだろうと想像までできるのです。

チャンピオン=優勝 ではない

チャンピオンと聞くと大会で優勝することだと思ってしまいますが、優勝ではありません。

JKCでは、JKCのドックショーで優秀な成績を収めたワンちゃんに贈られるチャンピオンになる為のカード「CC」と「MCC」を合計4枚以上(4枚のうち、1枚はMCCカード)を獲得してはじめてチャンピオンになります。

ちなみにCCカードは規模が小さな大会、MCCカードは規模が大きな大会で優秀な成績を収めたワンちゃんに贈られます。

・複数枚必要なCCカードは、2名以上の異なる審査員から発行してもらう必要がある。
・初回取得から4年以内に4枚以上を揃える必要がある。

チャンピオンにするための費用は…

「この子をチャンピオンに育てよう!」と思ったら、英才教育を受けさせる必要があります。ハンドラーに長期的に預ける場合が多いのです。

ハンドラーとは、ドッグショーや警察犬などの職業犬の調教などを行っています。そのハンドラーに長期的に預け、ドッグショー本番まで二人三脚でワンちゃんを訓練してもらいます。そして出場するワンちゃんの体調や毛をベストな状態に保つため体調管理やトリミングまで行ってくれています。

ドックショーでワンちゃんの横に立っている人達の多くがハンドラーです。(飼い主ではないんですよ!)

そんなハンドラーに長期的に任せチャンピオンにさせようとすると・・・出場に必要な出陳料や交通費、ハンドラーへの費用、優勝した場合のハンドラーへのお礼などを含めて100万円を超えることはざらにあります

この費用を捻出するということは、未来へ良いワンちゃんの血統を残そうとするブリーダーの想いそのものです。

自分が繁殖した犬が、スタンダードとしてぶれていないか確認する術のひとつなのです。


家族として迎えたワンちゃんが、チャンピオン直子であろうとなかろうと、その愛おしさや絆に変わりはありません。しかし、その素晴らしい血統を広げ未来へ残していくという観点が重要なのです

チャンピオンの血統を持つワンちゃんは、長い年月をかけて築かれた健全な成長と素晴らしい性格を受け継いでいます。それは、ブリーダーやハンドラーの深い愛情と努力の結晶でもあります。

そんな背景を知ることで、私たちの家族となるワンちゃんたちを生み出してくれたブリーダーに対する敬意と感謝の気持ちが一層深まるのではないでしょうか。

ペットの実家では、健全な血統を未来に繋ぐために多くのチャンピオン血統の子たちを紹介していきます。