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深爪で出血 受診は必要?

院長の水越です

今日は自宅で応急処置が可能な症状

「深爪による出血」

について書きます


たかが深爪ですが、ドクドク出血が続くと焦りますよね

特に、大型犬の場合は、すごい勢いで血が出ます


今回はその対処法について


深爪で出血した場合

まずは、ティッシュで圧迫してください

深爪に限らず、出血に対しては、「圧迫止血」が基本です

小さい血管からの出血ならば、2〜3分圧迫すれば止まります


ティッシュがみるみる血で赤くなる

圧迫を解いたら、じわ〜と血がにじむ

そういう場合は、次の手を打ちます

「止血パウダー」で圧迫します

止血パウダーを持っていない人の方が多いと思います

なければ、「小麦粉」を指で一つかみ

それを出血している爪に当てて、圧迫します

こながカサブタのように固まって、血を止めてくれます


それでも血が止まらない

稀にそういうこともあります

そういう場合は、受診してください

なるべく、移動中も出血部位を圧迫しておいてください


血液凝固異常という状況かもしれません

何らかの原因で血が止まりにくい状態のことです

血を止める働きを持つ血小板やその他の凝固因子が少ない病気かもしれません

そういう状況では、なかなか血は止まりません

その場合は、各種検査を実施し、不足している因子を特定する必要があります

その原因に対する適切な治療を行います


自宅では、動物が暴れて、うまく圧迫できないこともあると思います

そういう場合も動物病院を頼ってください


少し話は逸れますが、爪のトラブルについて、知っておいてほしいことをあと2点お伝えします


①巻き爪

爪切りをせずに時間が経つと、爪が伸びて、それも巻くように伸びて、皮膚に刺さることがります

刺さった部分は放置すると化膿します

なので、巻き爪は受診が必要な症状です

特に親指の爪に起こりやすいです

散歩が少ない犬、あまり爪とぎをしない猫に起こりやすいです


②爪が折れる、取れる

どこかにひっかかったりして、爪が根元から折れたり、取れたりすることがあります

かなり出血します

化膿するおそれもあります

なので、この場合も受診が必要です


今回は以上です

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