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地方名馬列伝~地方の英雄フリオーソ~編

こんにちは、ぺちです。
今年もジャパンダートダービー(JDD)の季節がやってきました。
このレースは地方・中央を合わせた、3歳ダート最強馬決定戦ともいえる立ち位置のレースです。
地方からは東京ダービー馬エメリミット、羽田盃2着のブラヴールらが。
中央からはユニコーンS勝ち馬で無敗馬カフェファラオ、兵庫CS勝ち馬のバーナードループらが出走予定となっております。

そこで今回は過去のJDD勝ち馬(地方所属)を1頭ピックアップ。
地方名馬列伝としてシリーズ化していこうと思っています。
記念すべき第1回は、地方の英雄フリオーソです。
キャリアに関してはwikipedeiaで十分だと思うので、ここではなるべくwikiに書かれていないようなことにフォーカスして書いていきます。

偉業

昨年の年度代表馬はブルドッグボス。
浦和のJBCスプリントでJpnⅠを制したことが受賞の大きな助けとなったでしょう。
2018年は東京盃を制したキタサンミカヅキ。
地方所属馬は短距離戦には強く、しばしば中央勢を撃破します。
しかしながら、1800mの中距離戦以上となるとそれは一気に至難の業となります。
特に古馬中距離戦線に関しては中央勢は独壇場状態。
参考までに、'10年代の帝王賞と東京大賞典の3着以内馬で、地方所属馬は延べ8頭しかいません。
しかも新馬戦から地方の、生粋の地方所属馬は延べ5頭。
60頭中わずか5頭です。

そのうちの2頭が今回紹介するフリオーソです。
そして、唯一勝利(2010年帝王賞)しているのがフリオーソです。
これだけでこの馬の凄さが分かりますよね。

もしかしたらJRA所属馬になっていたフリオーソ

フリオーソの馬主はダーレー・ジャパン・ファーム。
ドバイのシェイク・モハメドが代表を務めるダーレーグループの日本法人です。
2000年代に日本の競馬に目を付けたダーレーグループは日本法人を作り、中央競馬への参入を試みました。
しかしながら、中央の馬主たちからの大反対があり、参入は難航。
当時は、JRAは非居住外国人の馬主登録はできず、かつ法人馬主も個人からの移行でないと認められないというルールがありました。
そこで白羽の矢が立ったのが地方競馬。
地方競馬は法人馬主の直接登録が認められていたので、南関東競馬の馬主資格を取得しました。

もしダーレーグループがJRAに直接参入できていれば、もしかしたらフリオーソはJRA所属馬になっていたかもしれません。

現役時代の実績

JpnⅠ6勝は地方歴代最多、地方年度代表馬4回、獲得賞金も地方歴代最高額です。
これだけの実績を残しているフリオーソですが、もしかしたらもっと記録を伸ばせた可能性があります。
というのも、生まれた時代が悪かった。
フリオーソの時代は、JRAダート勢がとにかく強かった。
キャリア前半にはGⅠ9勝(当時のレコード)のヴァーミリアン、GⅠ7勝のカネヒキリがおり、後半にはGⅠ9勝(レコードタイ)エスポワールシチー、GⅠ6勝スマートファルコン、GⅠ3勝サクセスブロッケンがいました。

このラインナップ、ヤバくないですか?

5頭でGⅠ合計34勝ですよ笑
こんな「いかつい」メンバーとがっぷりよつで戦ってGⅠ6勝。
最初に「もしかしたら」と言いましたが、時代が時代なら確実にもっと勝ててますね。

地方所属馬でGⅠ6勝というのは確かに偉業です。
ただこれらのメンバーと戦っての6勝ということを知ると、よりその偉業に輝きが増します。

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ベストレースTOP5

最後にフリオーソのベストレースをトップ5形式で紹介します。
それでは、here we go!!

第5位:確変が確信に(2007年JDD)

2歳時に全日本2歳優駿を制していたフリオーソですが、その後JRAに挑戦して調子を崩します。

スプリングSの敗退後、南関の3冠に挑戦しますが、緒戦の羽田盃は3着、東京ダービーでは2着と期待値を下回る結果に。
実力に疑問符が付きかけた最中に迎えたのがこのJDDです。

第4位:砂のディープとマッチレース(2009年川崎記念)

2度の屈腱炎から不死鳥のごとく復活を遂げた「砂のディープ」ことカネヒキリ。
同じ金子オーナー所有馬ということからこの異名がついた砂の王者との一騎打ち。
レースはフリオーソが逃げ、2番手でぴったりとマンマークをするカネヒキリという構図が最初から最後まで続きます。
直線では併せ馬での壮絶な叩き合い。
最後は1/2馬身差をつけられてカネヒキリの後塵を拝するフリオーソですが、3着サクセスブロッケンには3馬身差をつけているあたりに、いかに2頭が抜けていたかが分かります。
このレースはフリオーソの負けレースですが、マンマークの逃げという苦しい展開での敗戦は負けてなお強し、美しい敗戦でした。

第3位:地元で賛歌(2011年かしわ記念)

ライバルはエスポワールシチーのみ。
それがわかるのがオッズです。
エスポワールシチーはこのレース2連覇中ということもあり単勝オッズは1.4倍の1人気。
圧倒的かと思いきや、2人気のフリオーソは2.4倍とそこまで離れていません。
そして3人気が15.9倍。
2強というのがわかるオッズです。
ちなみにレースとしてはエスポワールシチーがスタートで出遅れたため、自滅に近い3着。
ラッキーではありましたが、それでも地元船橋でのJpnⅠ初制覇は感慨深いものです。

第2位:衝撃のレコードにコンマ3秒差(2010年東京大賞典)

こちらも4位に続き2着に敗れたレース。
この年の東京大賞典は超高速馬場で、勝ったスマートファルコンの勝ちタイムは2:00.4。
このタイムはいまだに破られておらず、、、というかしばらくは破られないでしょう。
その根拠ともなりえるのが、この年の皐月賞(芝2000m)との比較。
のちにドバイW杯を勝つヴィクトワールピサの勝ちタイムは2:00.8。
芝のGⅠよりもコンマ4秒速いという、衝撃的なタイムは当時相当に話題になりました。
フリオーソのタイムは2:00.7。
皐月賞よりも速いタイムで駆け抜けています。
3歳時には芝のレースで全く結果を出せなかったフリオーソですが、全盛期のダート戦ではこれだけの力があったということをまざまざと魅せつけたレースです。
そして、これだけのタイムを出しながら、最後にはSファルコンとの差を詰めているというのも衝撃的です。

第1位:豪華メンバーを一蹴(2010年帝王賞)

フリオーソが最も得意だったレースが帝王賞。
2008年と2010年で2度制しています。
ちなみに、同じ舞台の東京大賞典は5度挑戦して1度も勝てませんでした。
2010年の帝王賞は稀に見る豪華メンバー。
GⅠ・JpnⅠ勝ち馬は以下。()内はGⅠ・JpnⅠ勝利数
2着:カネヒキリ(7勝)
3着:ボンネビルレコード(2勝)
6着:スマートファルコン(0勝)※後に6勝
8着:サクセスブロッケン(3勝)
9着:ヴァーミリアン(9勝)

この歴代最高ともいえるメンバーの帝王賞を制したフリオーソ。
2着のカネヒキリには最後0.5秒もの差をつけています。
テン良し、中良し、しまい良し。
まさに完璧な内容での完勝でした。

最後に

いかがだったでしょうか?
僕も前半のフリオーソに関してはリアルタイムで知らないので、もし知っている方、フリオーソに関するトリビア、小ネタ、思い、なんでも聞きたいのでコメント欄にてお願いします。
note、Twitterのフォローもよろしくです。

以上、地方名馬列伝~地方の英雄フリオーソ~編でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは次の記事まで、グッド・バイ。


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